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星河の覇皇
第八十七部第二章 膠着状態に入りその六十八

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「そうみたいです」
「そうだとな」
「それならですか」
「もうな」
 それこそというのだ。
「いいだろ」
「面と向かってでないなら」
「それも銀河語でだとな」
 それならというのだ。
「俺達わからないしな」
「アラビア語でないと」
「アラビア語で言ってたらな」
「もうわかって」
「相手もな」 
 話す方もというのだ。
「それだとな」
「アラビア語で喋って言ってると」
「そうしたことをな、もうこれはあえてだろ」
「聞かせるってことですね」
「その意図で言ってるからな」 
 それでというのだ。
「こっちも嫌な顔向ける位はしていいだろ」
「けれど銀河語なら」
「自分達の話でな」
「あれこれ言っていてもですね」
「別にいいだろ」
 自分達のことをというのだ。
「それじゃあ連合の中で俺達のこと言ってるのと一緒だろ」
「それはそうですね」
「銀河語だとな」
 連合の公用語で喋っていればというのだ。
「だからな」
「言っても気にするな、ですか」
「これと言ってな、連合の中で俺達のことをあれこれ言っても」
「気にしないで」
「俺達のやることやってりゃいいんですよ」
「そういうことですか」
「そもそも連中とは住んでる世界が違うだろ」 
 先輩はこうも言った。
「サハラと連合じゃな」
「全然違いますね」
 後輩の兵士もこう答えた。
「それは」
「そうだろ、そりゃ世界が違ったらな」
「あれこれ言うのも当然ですね」
「俺達も連合のこと言うだろ」
「何かと」
 その通りだとだ、兵士は答えた。実際彼にしても連合については偏見も交えて思うことがそれなりにある。
「贅沢とかでかいとか」
「だろ?俺達を未開とか言ってもな」
「連合から見てですね」
「そうだよ」
 それでというのだ。
「そうだからな」
「これといってですね」
「しないことですね」
「そうだよ」
 まさにというのだ。
「このことはな」
「そうですか」
「あとな」
「あと?」
「連合ってどうもな」
 この国の話もした。
「俺達にはな」
「馴染まないですね」
「絶対にな」
「先進国ですが」
「もう魔法みたいだろ」 
 その先進技術がというのだ。
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