第五話
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に向かってもいいんじゃないか?」
「確かにそれもありだけど、迎撃しきれなかったら危険性が高まるな」
俊司たちは次々に意見を交わしていき、少ない時間の中でも打開策を見つけようと必死になっていた。
永遠亭から数十メートルほど離れた場所にて。
「……どうだ?」
「人の気配がありません。屋内に潜んでいる可能性はありますが……」
「予定通り外周を囲むぞ……作戦開始」
「了解」
革命軍の兵士たちは指示を受けると同時に静かに行動を始める。
足元にあるゆらゆら揺れる半透明のなにかをふんずけながら……
永遠亭
「……来たわよ」
霊夢は目を閉じたままそう言った。
「わかった。紫、準備は?」
「とっくに終わってるわ……しかし、俊司はほんとに頭がいいのね?」
「冷静に考えるのは簡単なことだからだよ。さてと、向こうが配置に付いたら始めますか」
俊司はなぜか笑みを浮かべながらそう言った。
数分前
一同はかなり多くの意見交換を行っていたが、いまだに打開策をみいだせずにいた。
「このままじゃまたノープランね……」
「紫なんかいい案はないの」
「周りを囲まれて……それを正面からたたくとか?」
「兵力に差がありすぎんじゃねぇか?」
「……あのさぁ」
全員が意見を交わす中、ずっと黙り込んでいた俊司がついに口を開いた。
「ちょっと深呼吸して」
「……どうして?」
「いいから」
全員は訳もわからないまま大きく深呼吸をする。それを見て俊司も深呼吸をすると、続けざまにしゃべり始めた。
「この世界の戦い方は真っ向勝負しかないのか?」
「それは……そんなことないけど……」
「落ち着けば簡単なこと。相手の情報もわかってて、なによりこっちには特殊な能力がある。永琳さん、この地図書き込んでも大丈夫ですか?」
「ええ……」
俊司は胸のポケットからシャープペンシルを取り出すと、地図に何かを書き始めた。
「永遠亭を囲めば、おそらくスモークかフラッシュを使ってくると思う」
「……すもーく?……ふらっしゅ?」
「簡潔に言ったら視界を奪ってくるんだ。その好きに外壁や玄関を通じて入り込んでくる」
「それで?どうするの?」
「それをさせなかったらいいんだ。能力や各自のスキルさえ生かせば、外来人では不可能な作戦も……可能にできる」
俊司は地図に自分の考えをすべて書き込むと、シャーペンの芯をひっこめ説明し始めた。
「まず、外来人なりの考えから。外周を囲むことがわかってるから、その部隊
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