暁 〜小説投稿サイト〜
SAOもう一人の聖騎士
追想〜黒白の剣鬼〜
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ー、覗きに来ちゃった」

一団の先頭にいた少女が苦笑いしながらおどけた風に言う。ほかの人も似たような表情だ。

「御免なさい、この人達はうちのギルドのメンバーなの。右からミーナ、カーン、ハフナー、アンナよ。」

どうやら、革装備の女鞭使いがミーナ、フルプレで身を堅めた片手剣使いがカーン、軽装の槍使いがハフナー、同じく軽装の短剣使いがアンナのようだ。

「まぁ良いか。え〜と、あんたらもついてくるか?人数は多い方が安全だしな」

はーいと全員に答えられ、俺達はその場を後にした。

〜グラヌフの森にて〜

「スイッチ!」

大型の狼モンスター、<ベオウルフ>の鋭い爪での連撃をカーンが装備の割には小型の盾で危なげなく防いで行く。その連撃で起きた硬直を逃さずミーナの鞭が蒼い軌跡を引きながら狼の背中に吸い込まれて行く。片手鞭単発スキル<ストルベイン>。それによって怯んだベオウルフにハフナーが止めを刺した。

「シッ!」

ベオウルフの牙が紅く輝きキリトの首筋に迫る。しかしソードスキルが発動させ出したキリトは動けない。しかし

「らぁっ!」

紅い牙を、俺の白く輝く両手剣が受け止めた。両手剣縦斬り単発技<バスター>はベオウルフの牙をへし折りその鼻面に食い込む。ベオウルフはギャッと叫んで飛び退るが

「はぁっ!」

凛々しい気勢と共に黄色く輝く槍が突き込まれる。両手槍単発スキル<ストライド>が大狼の弱点である鼻面に寸分違わず突き立った。それにより俺達によってHPを削りきられていたベオウルフはあっさり昇天する。

「ふぅ・・・・・・・・日も落ちてきたし、そろそろ帰りましょっか。」

一旦俺たちは街に帰り、また明日同じ場所で待ち合わせる事にした。

・・・・・・今更だが、あの時止めればよかったのだ。そうすれば、あの時少なくとも彼女達は死ななかった。そんな取り返しの付かない事になるとは露知らず、俺達は転移結晶を使った。


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ