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東方守勢録
第四話
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気に緊張感が張り巡らされた。




数分後


永遠亭では革命軍の襲撃に備え準備をし始める。そんな中、とある一室では紫と幽々子がのんきにお茶を飲んでいた。


「はぁ……ついに来たわね」

「だから言ったでしょ〜? ここも攻められるって〜」

「幽々子様……紫様……お茶を飲んでいる場合じゃないと思いますが……」


お茶を飲む二人を見て呆れながら、妖夢は部屋の中に入ってきた。


「まあ妖夢ったら、こういう時こそ落ち着かないとって思わないの?」

「落ち着き過ぎですよ……ところで、今回はどうするんです?計画なしで動くのは少し危なくないですか?」

「そうね……妖夢、俊司君を呼んできてくれないかしら?」

「わかりました紫様」


そう言って、妖夢は部屋を後にした。

数分後、俊司の部屋の前に来た妖夢は、なかなか部屋の中に入ることが出来ずにいた。


(どうしよう……俊司さんに会うの……あの日以来だ……)


妖夢は俊司の肩で居眠りをして、目覚めると同時に彼をを突き飛ばして以来、言葉を交わすどころか食事の時以来会ってすらいなかった。


(まずは……謝るべきかな……それとも……そのまま? ……ああもう!)


妖夢は軽く深呼吸をすると口を開いた。


「俊司さん!……入っても大丈夫ですか?」

「……」


しかし、俊司の返答は帰ってこず、再び沈黙が場を埋め尽くしていく。


「……俊司……さん?」

「……」

「……入り……ますよ?」

「……」

「おじゃまします……」


ぼそっと呟いてふすまを開ける妖夢。


「あ……」

「……スゥ……スゥ……」


そこには机にうなだれるようにして眠る少年の姿があった。


(ねむってる……)


妖夢はあたりを見回すと、ちょうどいい大きさの毛布を手に取り俊司にかけようとした。


「あれ……これって……」


ふと視線を机に向けた瞬間。青色のカードが5枚とびっしりと文字が書かれたノートが妖夢の視界に飛び込んできた。
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