第四話
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思っていて下さい」
「……はい」
体を振るわせる早苗。そんな彼女を慰めようにも慰められない由莉香はそのままテントを後にした。
(確かに……私は今のこの軍に不満はある……でも、この世界の住人を……信じるわけにはいかない)
(お母さんが……殺されたのだから……)
場所が変わって永遠亭
「師匠!!」
玄関を開けるなり、鈴仙は大声をだして叫んだ。
「鈴仙どうしたの……! あなた……その血……」
「私は別に大丈夫だ。それより……やつらが……」
「うるさいわよ……ウドンゲェ……」
妹紅が何かを言いかけた瞬間、黒いロングヘアーをした少女が現れた。
「こっちは寝起きなんだから……もうちょっと声を小さくしてよね……」
「輝夜!今はそれどころじゃねぇって!」
「なによあんたまで、居候のくせに声が大きいのよ」
「んだと!このニート野郎!」
二人はそのまま口喧嘩を始めてしまった。
「ちょっと二人とも……」
「なにやら騒がしいなと思ったら……また喧嘩か?」
騒ぎを聞きつけてきたのか、慧音が困り果てた顔で玄関を訪れる。永琳は事情を説明すると、
「……まったく」
と呟いて二人の元へとむかった。
「妹紅!」
「えっ……けい……ね?」
慧音は無言で妹紅をにらむと、そのまま両肩をつかみ逃げられないようにする。
「けっ……慧音!?」
「まったく、人の家でどなり散らすとは……お仕置きが必要だな」
「まって!ごめん!」
「問答無用!」
ゴッ
慧音はそのまま頭を思いっきり妹紅の頭に打ち付けた。
思いっきり頭突きをされた妹紅は、頭を押さえながらその場でうずくまった。そんな妹紅をみて輝夜はクスクスと笑っている。
「まったく。居候のくせに馬鹿なことするからこうなるのよ」
「ああ。そうだな……」
慧音はニコニコしながら輝夜を見る。
「あなたも……人のこと言えないよな?」
「……へ?」
慧音はニコニコした表情のまま輝夜の両肩をつかんだ。
「ひっ! ……ゆるし」
「問答無用!」
ゴッ
そのまま慧音の頭突きが炸裂し、輝夜もその場でうずくまった。
「まったく……何をやってるんだお前たちは……ん? 妹紅、その血だらけの服はどうしたんだ?」
「! そうだったこんなことしてる場合じゃないんだよ!」
妹紅はそう言ってスッと立ちあがる。
「あいつらが……革命軍が迫ってるんだ!」
「!?」
妹紅の一言で、永遠亭は一
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