孫家
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らず殺風景だねー」
部屋に入ってからの開口一言がそれだ。
実際、男部屋は悟飯の私物や悟天の私物がそれなりにあったのに悟林の部屋には必要最低限の物しかない。
強いて言うなら遊園地デートの時にトランクスに買ってもらったロボットみたいなぬいぐるみくらいだろう。
「だって必要な物さえあれば充分だし」
悟林は悟空に似て物欲がない。
食べ物に目がないが、それはサイヤ人の特性による物だ。
良くも悪くも興味がない物に関心が持てないのだ。
「そのさ、明日だよね」
「うん、そうだよ」
「ね、姉ちゃん!僕とパレスちゃんとの結婚式には絶対に来てよね!絶対だよ!兄ちゃんの時みたいにすっぽかそうとしたら一生口聞かないから!」
本当なら色々と姉に感謝したいのだが、恥ずかしさのあまり自分の結婚式に来るようにと誤魔化すように言うと悟林は悟天の心境を理解しているかのように苦笑した。
「はいはい、安心しなさい。流石に悟天の結婚式にはしっかり参加するからさ」
「な、なら良いんだけどね。その…姉ちゃん…要らない心配かもしれないけどトランクス君と何かあったら僕に言いなよ?僕がトランクス君をぶっ飛ばしてあげるからさ」
正直、トランクスと悟林の力関係を考えると要らない心配かもしれないが、自分を可愛がってくれた姉を親友にくれてやるのだからこれくらいは言わせて欲しい。
「はは、大丈夫だよ。そもそも私が喧嘩で負けると思う?」
「全然全くちーっとも」
純粋なサイヤ人の最強が悟空かベジータなら混血では間違いなくぶっちぎり最強の姉なのだから腕っ節関係では悟天は全然心配していない。
寧ろトランクスが何かやらかそうものなら何やかんや誠実なベジータにぶっ飛ばされるだろう。
「…幸せになってよ姉ちゃん。その、流石に頻繁は困るけど暇な時くらいは修行に付き合ってあげるからさ」
「ありがと」
「そう言えば兄ちゃん来るかな?」
「来ないんじゃないの?」
「いや、姉ちゃん。そこは少しくらいは信じてあげようよ」
正直、悟天も少し…いやかなり心配しているがここまで断言されると流石に悟飯が可哀想だ。
「取り敢えず、お休み姉ちゃん」
「お休み悟天。ありがとね」
悟林が悟天に笑みを浮かべると悟天も笑って部屋を後にし、悟林は少し外の空気を吸おうと部屋を出た時、両親の声が聞こえてきた。
「なあ、チチ。何見てんだ?」
床にアルバムを置いて見ているチチを見た悟空が尋ねる。
「これ見てけれ」
チチが見せたのは悟林の写真が入ったアルバムだ。
写っているのは赤ん坊の頃の悟林である。
「うわー、懐かしいなー」
「明日、悟林の結婚式なんだなぁと思ったら昔のアルバ
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