エピローグ
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《時間断層》存続or《時間断層》放棄。
そのどちらを選択するのか、を。公開された事で《時間断層》の存在は、子供まで知るところだ。
地球はガミラスとガトランティスの両戦役を経て、人的資源が大きく失われた。
完全無人の艦隊で軍を機能する案もあり、その一部は実際に戦線へ投入された。人の命を消耗せず、機械化は感情を持たず合理や効率を重視するのは確かに素晴らしい。
しかし、機械化を完全に否定することは合理的ではない。かといって、合理や効率のみを考えてしまえば、いずれはその合理化の渦に食い潰されてしまう。
ブラックアンドロメダが、その合理化の代表だ。
合理化ばかりで人が考えることを止めてしまったら、その合理化は人類を食い潰してしまう程の悪魔的魅力に感じてしまう。
数字や便利さ、効率を求め惑わせる事なく、自分の心に従う。
そう、人は、生きているのだ。正真正銘、血肉の通う人間で、考えることが出来るのだ。
それに笑い、悲み、怒ることも、機械にはない感情を持つからこそ、人間としていられる。
それが、人間なのだ。
『投票の結果を発表します。結果は、…時間断層存続!』
投票の結果は、…時間断層存続。
しかし、投票の結果は時間断層存続が優勢であれど、それはAIが選んだのではなく人の意思により選択した未来。
ただ流れを身に任せて決めた未来ではない。それぞれ自分の頭の中で、未来を選択した結果だ。
間違いは誰だって必ずある。
人生とは正解ばかりを選べる訳ではないし、これが最善であるのかも分からない。
未来が見える訳でもない、間違える事は誰だってあるのだ。
それを糧にして、人間は生きていく。人間だからこそ、色んな可能性がある。
《時間断層》存続を選択した側も。
《時間断層》放棄を選択した側も。
何処か温かみのある顔を皆等しくしながら、地球は今日も復興していた。
「地球に笑顔が戻って、良かった良かった。そうは思わないか、我が娘スラクルよ」
「仕事に戻りますよ、ギルド長閣下」
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