暁 〜小説投稿サイト〜
ロミトラ対象、降谷さんの協力者になる。
1.降谷さんの初陣。
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、二十一です……」
「……本当か? 免許証を見せなさい。下手したら未成年飲酒で交番だ」
「酷いです! 私はちゃんと成人しています!」
「……免許証」
「……っ」
 
 彼女はしぶしぶといった様子でカバンから免許証を取り出した。
 
「……これは……イギリス発行の国際免許証か。二十一というのは嘘じゃないんだね。けど、どうしてこんなものを?」
「留学、していたんです。期限までには日本で切り替え手続きをします……まだ、先なので」
「飲み歩いてる暇ある?」
「そ、それくらいは……!」
「まだ先とか言ってないで早めにやりなさい」
「……うぅ……」
「本当、子どもみたい」
「子どもじゃないです」
「俺から見たら子どもだよ」
「……っ! あなただって私と同じくらいでしょう? むしろあなたこそ未成年って言われても……」
 
 お前も地雷を踏んだな。でもまあ、熱くなる程じゃない。僕は大人だからな。
 
「……何歳に見える?」
 
 にこっと微笑んでみせる。
 彼女は少しだけ顔をしかめた。
 
「…………あてつけで十六歳とか言ってみたいですが、それくらいの子は鍛えてもあんまり太くなれない気がします。それに、あなたからは成人してる人たちと同様の雰囲気を感じます」
 
 僕は笑みを深めた。成人に見えるという断言ではあっても一言余計だ。
 
「ホォー……十六、ね……」
 
 彼女はびくりと怯えた。逃げられないように腕を掴む。やんわりとにしかならないように注意して。骨ばってはいなくとも本当に細くて、今にも折れそうだ。
 
「……二十一ってことはやっぱり学生じゃないか。大人しく……」
「が、学生じゃないです! 飛び級、ってやつです、もう卒業してて……」
 
 既に知っている情報ではあれど、やっと自分の素性を話し始めた。このまま押し流せるか。
 
「してて? で?」
「そ、その笑顔、怖い、です……」
「で?」
「だ、大学で、研究員をしています」
「証拠は?」
「しょ、証……っ」
「ニュースで見たことあるけど、大学にも社員証みたいなのがあるんだろう? 役所の人が首から下げてるみたいな」
 
 あんまりよく知らないけど知ってるぞ感を出されると誤魔化し難いんだよな。
 
「……!」
 
 彼女は眉根を寄せて困り顔をした。あるのを知られてるなら、ってところだろう。チョロい。大丈夫か。大丈夫じゃないからこんなことになってるか。
 
 彼女はまたおずおずとカバンからIDカードを取り出した。それを受け取って眺める素振りをする。
 
「ふうん。本当に『学生証』ではないね。まあ、きみが社会人だってことは分かったけど……」
 
 そう言って彼女にIDカードを返すと、僕は『俺』の免許証をすっと彼女に
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