第86話「荒らし殲滅プロトコル発動」前半
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ラメータ級、同クワオアー級改、同ヴェネター級、そしてエターナルストーム級で構成されている。
第3艦隊は、月と地球の盾となる布陣を執る。
…そして、
「《滅びの方舟》後方、出現した艦隊中央に超巨大ワープアウト反応ッ!?」
オペレーターからの悲鳴にも似た言葉の直後、それは現れた。超巨大ワープゲートが展開され、ズズズッと出てくる。
そこから出現したのは、スターダスト計画の頂点に君臨する存在だ。
…デカいなんて済まない。月に匹敵する大きさだ。宇宙に溶け込む漆黒で青く輝く線が至るところにあり、中央には巨大な砲身が特徴である球体状の天体兵器。
ブリリアンスではこう呼称されている。―――惑星破壊兵器〈スターダスト〉、と。スターダスト計画の頂点に君臨し、完成形の惑星破壊兵器の周囲に、艦隊が現れた。
300隻のエターナルストーム級で構成される、護衛艦隊である。
以上が、ブリリアンス軍戦力の内、実に9割以上を投入した「絶対破壊してやるぞ」の全力艦隊運用である。
同時に統括司令部、そして戦場にいる全勢力に音声通信が響き渡る。
『伝達!伝達! ブリリアンス本部より緊急伝達!【荒らし殲滅プロトコル】発動!【荒らし殲滅プロトコル】が発動された! 繰り返す! 』
『【荒らし殲滅プロトコル】発動!【荒らし殲滅プロトコル】発動!目標、《滅びの方舟》! その一切を破壊せよ!!』
総司令部内にいる一同は唖然とし、そして絶句した。こんなものを作れるのか、こんな巨大なものを、幾つも…。
ブリリアンス軍を除く全ての連合軍将兵は思う。―――味方でよかった、と。連合軍将兵は勿論、命を軽んじていたオブザーバーすら心が一つとなった瞬間であった。
『撃ち方用意! 目標、《滅びの方舟》!!』
その言葉と同時に、全ての惑星破壊兵器とブリリアンス艦隊はカウントダウンを開始する。超兵器による総攻撃が、今まさに始まろうとしていた。
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