第83話「土星沖海戦」パート4
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からやって来た存在であり、地球・地球人類を愛し、神聖視していること。技術力・軍事力は大小マゼランの覇者とも名高い、ガミラス以上であり、地球防衛軍の虎の子である、波動砲と同じ原理であろう決戦兵器を保有していること。
後者に関して…軍事力に関してはあくまでも、である。しかし、だ。
土星沖海戦に参加した戦闘艦艇は、ガミラス軍保有隻数と同等の戦力が集結してきたのだ。ガミラス以上の国力を持っていることは、間違いないと見てよいだろう。
しかし、それでもガトランティスの膨大な戦力には届かない。
となれば、彗星を足止めする為の部隊か。そう考えたものの、司令部が考える事に口を差し挟む余裕はない。
「後続の増援に任せるしかあるまい。副長、他の旗艦で無事な艦は?」
「〈アンタレス〉〈ドロットニングホルム〉〈デマヴェンド〉の3隻、残りは中破判定です」
「そうか…〈アンタレス〉、〈ドロットニングホルム〉、〈デマヴェンド〉は、戦闘可能な艦艇群を再編して現宙域に留まり、増援部隊と合流。その後は増援部隊並びに司令部の指示に従う様に。残る艦艇は、修理の為に一時地球へ帰還する」
山南の命を受けた三艦は、残存艦艇1140隻を纏め上げる間に、残る艦艇が次々とワープで離脱を図った。総旗艦である〈アンドロメダ〉は最後まで留まり、全てを見送ってから離脱しようと考えていた──〈ヤマト〉が白色彗星の目前にワープアウトしたのは、まさにこの時だった。
「〈ヤマト〉、白色彗星前方にワープアウト!」
「・・・」
「土方司令より入電。『これより、トランジット波動砲により彗星の破壊試みる』…以上です!」
「土方さん……」
かの上司であり先輩でもある彼が、土方が指揮する〈ヤマト〉。その〈ヤマト〉が、単艦でガトランティス本拠地を…。
今の自分には…自分達には何も出来ない以上、見守るしかない。
山南を含め、この戦場に集う将兵の誰もが固唾を飲んで見守る。
だがこの後、彼らは絶句することとなる。自分達が”それ”を知ることになるのは、数分も経たない後の出来事であった。
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