第83話「土星沖海戦」パート2
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首を翻して離脱を始めていく。まだまだ戦闘が可能な艦は残り、白色彗星撃滅の為のプランMを実行すべく、急速反転後に白色彗星との距離を引き離し戦線を下げる。
後退するブリリアンス・地球艦隊は、予定の宙域で後退を止めると、プランMとして組まれた陣形に変換し始めていく。
ブリリアンスはブリリアンスで組み、地球は地球で組んでゆく。
「マルチ隊形展開完了」
「各旗艦。重力子スプレッド斉射」
「スヴェート砲、発射用意!」
スヴェート砲は波動砲を参考にした、ブリリアンスの新兵装だ。威力は波動砲はおろか、デスラー砲にすら劣る。
しかし、それでも火焔直撃砲と同等以上の威力を誇る。その新兵装は、アクラメータ級戦闘航宙艦に搭載されている。
ちなみに、チャージと冷却時間は時間はアンドロメダ級と同じである。
「白色彗星、増速!」
「スヴェート砲の充填率、90%」
「重力フィールドの収束率、安定値へ」
「目標、白色彗星中心核。セット20の45!」
白色彗星内部の巨大人工天体の存在は、ブリリアンスも知るところだ。故に、これを破壊する為の戦術を考案し、実証しようとしていた。9830隻分の波動砲とアクラメータ級に搭載されるスヴェート砲を、グラビティ・フィールドへ向けて集中砲撃すると、重力の影響で波動エネルギーとブリリアンス・エネルギーは一気に集約される。
グラビティ・フィールドに当てられると、予想もつかない超巨大エネルギー兵器として威力を発揮するのだ。
これだけのエネルギーを浴びて、果たして白色彗星が無傷でいられようか? いや、無傷の訳が無い!
「スヴェート砲の充填率、120%を突破!」
「拡散から収束へ!全艦連動!」
そうそう。
スヴェート砲、拡散波動砲と同じく拡散の攻撃も出来ます。
「カウントダウン開始!」
白色彗星、倒せるといいな。
「発射ァッ!!」
ビックリした!?…戦況を観察せねば。
艦隊から放たれたスヴェート砲と波動砲。グラビティ・フィールドに吸収されると、十数の巨大なエネルギー束となって、白色彗星に突き進む。
途中で無謀にも、邪魔をしていたカラクルム級13000隻は消し飛ばされる。呆気ない。
「白色彗星に、全て命中!」
やがて、その一斉射は白色彗星を覆う霧を吹き飛ばすに至った。命中した途端、白色彗星に変化が訪れる。
渦巻く白いガスが紅蓮の炎に包まれたかと思えば、巨大な火球へと変貌を始めたのだ。その紅蓮の炎と爆発が白色彗星を包み込んでゆく。
効果があったのか、白色彗星は止まり、単なる燃え盛った火球と成り果てたようであった。
「あれ、変だな? 白色彗星、消滅していないぞ?」
寧ろ、白
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