第六話 決戦!宇宙人連合その二
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「何があっても」
「そうか。しかしだね」
「はい」
「何故君がそこで必死になるのかね」
「あっ、いえ」
補佐官に突っ込まれて急に慌てはじめる。
「ただ。ウルトラマンも必死で戦っているからです」
「確かにな」
それは補佐官もわかっている。案外色々とわかっている人物なのである。
「ではだ」
「一応非常時には備えをしておきます」
総監代行がまた言ってきた。
「ですから。御安心下さい」
「はあ」
「総監も既に決断しておられるので」
「総監もか」
ここでふと自分がまだ総監に会っていないことに気付いた。補佐官なのにどういうわけか今だに総監に会っていないのである。思えば不思議な話であった。
「わかりました。ではそれで」
「そうして頂けると有り難いです」
総監代行はその言葉を聞いてにこりと笑ってきた。笑顔が実に奇麗である。
「それでは私達は私達のできることを」
「そうですよね。じゃあ」
秘書官が言ってきた。
「そういうことで皆さん」
「ガンフェニックスの出撃はどうなるんだい?」
「今回はなしです」
総監代行がリュウに答えた。
「そうですか」
「それよりも一般市民の保護です」
「それですよね」
コノミが総監代行のその言葉に頷いてきた。
「やっぱりそれをしないと」
「はい」
「しかしあの顔触れだからな」
ジョージはどうにもまだ不安があるようであった。
「一般市民に紛れ込んでとか狙ってとかしねえよな」
「それあるかも」
マリナがその言葉を聞いて頷いてきた。
「あの顔触れだからね」
「メトロン星人とかカタン星人だったら」
テッペイにとっては危惧することだからである。
「というよりあの連中のことだからウルトラマンを脅迫する為にとか」
「そうさせない為です」
総監代行は強い声でそう述べてきた。
「だからなのです。わかりますね」
「そうなんですか」
「はい。ウルトラマン達の戦いに支障が出ないようにするのが今回の私達の役目です」
「戦場整備ということですね」
秘書官が言ってきた。
「つまりは」
「そうです。彼等は尋常な相手ではありません」
総監代行はそこをあえて強調する。
「その彼等に勝利する為にはやはり私達のできることは」
「地球にある敵が利用しそうな存在をあらかじめ彼等の前から取り去っておく」
隊長が言葉を続けてきた。
「そういうことだ」
「よし、では」
補佐官の心も決まった。
「そういうことで」
「はい。GUYS」
総監代行が指示を出す。皆姿勢をあらためる。
「サリーーーー、ゴーーーー!」
「GIG!」
こうしてGUYSの行動は決まった。彼等は一般市民を自衛隊の協力の下に安全な場所に避難させ利用されそうなものを取り除いていっ
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