第15話:命令する側の度胸が足りない……
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兵がやって来て、首を傾げながら報告した。
「報告します。カイジンニキス港国元老院が突然戒厳令を敷き強制帰宅命令を下しました。如何いたしましょう?」
メッガーネにとっては正に計画通り。
意気揚々と指示を出した。
「慌てる必要はありません。予定の時刻になったら、予定通りに砲撃を開始します。それまでに、出来るだけ多くの機動キャノンガリオン船を完成させなさい」
「は」
伝令兵が退席すると、ヨツメが嫌な予感がしながらメッガーネに質問する。
「メッガーネ……お前、その元老院とやらに何をした?」
だがはぐらかすメッガーネ。
「さぁー。わたくしめはただ、元老院の皆様方に生存の秘訣をお教えしただけですけど」
「……本当にそれだけか?」
そこへ、さっきとは別の伝令兵が慌ててやって来て、片膝すらもどかし気に報告した。
「伝令!カイジンニキス港国の各町でデモが発生しております!如何いたしましょう!」
その途端、メッガーネが怒りに任せて怒鳴った。
「あの役立たず共ぉーーーーー!これでは話が違うではないか!」
カイジンニキス港国がメッガーネの思惑通りに動かなくなった事を察したヨツメは、これを復権のチャンスと見た。
(これは……このタイミングでオラウの馬鹿女を倒せば……)
ヨツメは叫びたい気持ちを抑えながら、静かに退室して急ぎ出撃の準備をするのであった。
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