暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い
第五話 登場!ウルトラ四兄弟その八

[8]前話 [2]次話
「これは」
「構いません」
 メビウスの返事に迷いはなかった。
「それでこの超獣が倒せるのなら」
「そうか。それでは」
「タロウ」
 ゾフィーがタロウに問うてきた。
「何をするつもりだ」
「皆の力を合わせるんです」
「皆の力をか」
「はい」
 タロウは淀みのない声で長兄であるゾフィーに答えた。
「今こそ。兄さん達の力も」
 まずは兄達を見た。
「そして君達の力を」
 レオやメビウス達を見た。皆を見ていた。
「今こそ一つにして」
「あのUキラーザウルスを倒すんですね」
「その通りだ、いいか」
「はい!」
 メビウスがそれに答えた。
「やりましょう。それでどうするんですか?」
「教えて下さい」
 ヒカリも問うてきた。
「我々の力をどうするのか」
「全く同時に攻撃を仕掛ける」
 タロウはそうヒカリに答えた。
「あの心臓の部分に。いいか」
「心臓にですね」
「そうだ」
 またメビウスに答えた。
「どんな巨大な怪獣も心臓だけは弱点だ。その心臓さえ討てば」
「よし!」
「それなら!」
 それを聞いたレオとアストラが声をあげる。
「やりましょう!」
「そして地球を!」
「そうです!」
 80もそれに加わってきた。
「今こそそれで」
「うん」
「だがタロウ」
 しかしそれにゾフィーが言ってきた。
「全員で心臓を狙うのだな」
「そうです」
 タロウはまた長兄にも答えた。
「それも同時に」
「同時にか」
「それはかなり難しいぞ」
 それを聞いたセブンとエースが述べてきた。
「しかも同時でなければUキラーザウルスは倒せはしないだろう」
「奇跡としか言いようのないことだ」
 ウルトラマンとジャックはその成功の可能性が殆どないことを言及してきた。
「だがそれでもやるのだな」
「はい」
 タロウはあくまで曇りがなかった。
「何としても。駄目でしょうか」
「いや」
 しかし兄達もまた彼と同じものを見ていた。そのうえでの言葉であった
「それしかない」
「やろう」
「兄さん達もですね」
「そうだ。では行くぞ」
「それで決着をつける」
 兄達は口々に言ってきた。
「いいな、タロウ」
「今こそ」
「はい!」
 今ウルトラ戦士達の心が完全に一つになった。これこそが彼等の最大の力の源であった。
「では教官」
 メビウスが彼にまた声をかけた。
「やりましょう!」
「よし!ではメビウス」
「はい!」
 メビウスもまた淀みのない声を彼に返してきた。
「君が中心だ。そして合図を頼む」
「僕がですか」
「そうだ」
 タロウはメビウスに対して言う。

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ