第九幕その七
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「努力しているつもりだよ」
「うん、先生努力しているね」
「いつも謙虚で穏やかで紳士である様にして」
「学問に励んで」
「信仰を守ってね」
「節度も保ってるしね」
「そうしないとね」
さもないと、というのです。
「本当にね」
「幸せになれないよね」
「先生も努力しないと」
「そうだよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「そのつもりだよ」
「そして僕達もだよね」
「努力しているね」
「そうだね」
「そうしているね」
「そうだと思うよ、だからね」
皆も努力しているからだというのです。
「皆も幸せなんだよ。いつも僕を助けてくれて」
「家事とかね」
「何かと先生のフォローをして」
「そうしてだね」
「努力しているんだね」
「私達にしても」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「皆も幸せなんだよ、だから一緒にね」
「幸せで」
「これからもだね」
「幸せでいられる様にするんだね」
「そうしていこうね」
是非にというのです。
「皆でね」
「そうしようね」
「それじゃあね」
「これからもね」
「皆で努力していこうね」
笑顔でお話します、そしてです。
皆で幸せのお話もしました、そうして日曜日の朝先生はこれはという顔になって朝ご飯の後で皆にお家の居間で言いました。
「白薔薇と赤薔薇かな」
「ああ、エンベルグさんのプレゼントの」
「それはだね」
「その二つにするんだね」
「エンベルグさんが白薔薇でね」
そうであってというのです。
「ブラウシュタインさんが赤薔薇でね」
「ご夫婦でだね」
「白薔薇と赤薔薇だね」
「そうするんだね」
「うん、父の日は白薔薇を贈るし」
お父さんにです。
「赤薔薇は女性の象徴だしね」
「そういえばベルサイユの薔薇でもね」
ここで言ったのはホワイティでした。
「マリー=アントワネットさんは赤薔薇だったね」
「女性、王妃様だからね」
それでと言うチーチーでした。
「あの人は赤薔薇だったね」
「それでオスカルさんは白薔薇だったね」
ジップはこの人のお話をしました。
「男装の麗人の」
「男の人ってことになっていて」
ダブダブはオスカルさんのその設定について言及しました。
「白薔薇だね」
「そう考えたら白薔薇は男の人だね」
老馬はしみじみとした口調で言いました。
「赤薔薇は女の人で」
「いや、そう考えたら」
「先生の閃きかなりいいよ」
オシツオサレツも二つの頭で言います。
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