第五話 登場!ウルトラ四兄弟その四
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「レオ!」
「よし、これで!」
ウルトラ戦士達はレオ達が元に戻ったのを見て一気に元気付いた。
「覚悟しろ!」
「今ここで貴様等を!」
「フン、生憎だが」
ガッツ星人が彼等に対して返す。
「この戦力差で闘う程我等は愚かではない」
「そうだ、ここは退かせてもらう」
ナックル星人も言ってきた。
「ではな」
「メフィラスよ」
ヒッポリト星人が上に顔を向けてメフィラス星人の名を呼んだ。
「我等は下がる。よいな」
「わかった。では次の行動に移ろう」
「補佐官、今ヒッポリト星人の口から」
「どうしてこう聞きたくもない名前ばかり出て来るんだ」
補佐官は秘書官の言葉を聞いてまた泣きそうな顔になっていた。
「メフィラス星人までいるのか」
「じゃあやっぱりテンペラー星人も。若しかしたらメトロン星人とかバルタン星人まで」
「不吉な名前をいちいち出さんでもいい!」
またそう叫んで叱る。
「本当に出て来るではないか!」
「しかし」
総監代行は二人が騒ぐ中で冷静に戦局を見ていた。
「それだけの宇宙人達が一度に攻めて来るなんて。やはり」
彼女はそこに何か大きな力を感じていた。そして今はウルトラマン達の闘いを見守るのであった。
三人の宇宙人は宙へと舞い上がる。そうして姿を消して行った。
「クッ!」
「いや、追ってはいけない」
空に飛び上がろうとするタロウをゾフィーが制止した。
「来るぞ、敵が」
「まさか宇宙人達の残り全てが」
「いや、おそらく違う」
ゾフィーはメビウスの言葉に首を横に振ってきた。
「それでは兄さん」
「やはり」
「そうだ」
そのうえで四兄弟に対して頷いてきた。
「あれの封印を解くだろう」
「あれの封印を」
「じゃあ」
「皆」
ゾフィーは彼等のほかのウルトラ戦士達にも顔を向けて言ってきた。
「これからこれまでにない恐ろしい闘いがはじまる」
「恐ろしい闘いが」
「そうだ。だが覚悟はいいな」
80に対して言葉を返す。
「命が惜しいのならば去ってもいい。私は止めない」
この言葉がこれから起こるであろう闘いの激しさを知らせていた。
「だがそれでも闘うというのなら」
ゾフィーはそのうえで言う。
「共に行こう」
「共に」
「そうだ、ウルトラ戦士としてだ」
ゾフィーのその声が毅然として光った。
「いいな」
「はい!」
「なら我々も!」
ウルトラ戦士達は彼に続く。
「地球の為に!」
「そこにいる人達の為に!」
「そうだ、来るぞ」
ゾフィーは上を見上げた。
「敵が」
「まさか全ての宇宙人達が」
「いや、違う」
ゾフィーはメビウスに答える。
「彼等はまだ来ない」
「では一体何が」
「恐怖だ」
ゾフィーは言った。
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