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メジャーの連敗
第三章

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「制覇はなくてね」
「二位から最下位まで」
「色々な順位を経験してきてね」
「最下位の経験も多いですね」
「そうだよ、もう急にね」
 それこそというのだ。
「最下位になってまた上がるのが」
「うちですね」
「そうだよ、そして今の西武を観ていると」
「最下位の時思い出しますね」
「いや、俺は最下位は最下位でも」
 平木は平松に苦笑いで話した。
「十八連敗思い出すよ」
「七夕の悲劇ですか」
「君が生まれる前、俺もね」
 平木自身もとだ、苦笑いのまま話した。
「あの頃はまだ学生で」
「その頃からマリーンズサポーターですね」
「そうだったけれどね」 
 それでもというのだ。
「あの時は苦しかったよ」
「何時勝てるかわからなくて」
「勝って欲しいのに」
 ファンとしてはというのだ。
「それなのにね」
「勝てなくて」
「黒木が投げてね」
 そうしてというのだ。
「やっと勝てるって思ったら」
「サヨナラアーチ打たれて」
「負けて黒木が泣いたんだ」
 黒木知宏、ジョニー黒木と言われた彼がというのだ。
「もうね」
「伝説になっていますね」
「去年はソフトバンクと日本ハムが」
「凄い連敗していましたね」
「負け続けるとね」 
 そうなると、というのだ。
「十連敗を超えると」
「泣きそうになりますね」
「うちもあったしね、今年」
「そうでしたね」
「それでも三位だけれどね」
 それでもというのだ。
「やっぱり大きな連敗はね」
「泣きたくなりますね」
「それで相手とはいえ」 
 それでもというのだ。
「今の西武はね」
「七夕の悲劇みたいですか」
「あれを思い出すよ」
「うちに十四連敗ですね」
「今日負けたら十五連敗だよ」
「記録ですね」
「開幕からずっとだからね」
 だからだというのだ。
「西武としては泣きたくなるよ」
「本当にそうですよね」
 平松も確かにと頷いた。
「そこまで負けると」
「しかも日曜にね」
「今火曜ですけれど」
「十三連敗だからね」
「それも凄いですね」
「尚且つね」
 平木はさらに言った。
「今日あっち投げるのは高橋だね」
「高張光成ですね」
「若しだよ」 
 平木はこう前置きして話した。
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