第106話 憂国 その6
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ない。
「今期の予算はいかがいたしましょうか?」
「勿論、キッチリと八月まで仕事をしてもらうよ。途中で仕事を放り出されては、私も官僚のみんなから突き上げられて、些か困るからね」
そう言うとトリューニヒトは中身の入ったウィスキーグラスを俺の方へ向けて持ちあげて言った。
「近い将来の正規艦隊司令官殿、そして未来の統合作戦本部長閣下に」
言っている言葉はお世辞であっても、お世辞に感じさせない見事な抑揚に、俺は腹の底で舌を出しつつもグラスを上げてそれに応えるのだった。
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