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ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第八幕その九

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「まだね」
「これはってなってないんだ」
「どうにも」
「そうなのね」
「エンベルグさんのお家は資産家だから」
 それでというのです。
「お金をかけられるっていっても」
「それでもだね」
「具体的に何がいいか」
「それはなのね」
「まだね」
 これといってというのです。
「考えがまとまっていないよ」
「ううん、銀が駄目なら」
 ここで言ったのはダブダブでした。
「金とかね」
「何かそれ安直じゃない?」
 ポリネシアがダブダブに突っ込みを入れました。
「どうにも」
「いや、結構よくない?」
 トートーはダブダブの考えがいいとしました。
「金の薔薇って」
「銀が駄目なら金だね」 
 ホワイティはダブダブのその考えについて自分も考えました。
「安直なのは確かだけれど悪くないんじゃないかな」
「エンベルグさんのお家お金持ちだし」
「金の薔薇も造られるわね」
 チープサイドの家族も考えました。
「この場合お金があるっていいわね」
「高価なものも造られるしね」
「宝石も悪くないかもね」
 ジップはこう考えました。
「金もいいけれど」
「少なくとも銀がよくないなら」
 それならと言うガブガブでした。
「金や宝石でも悪くないわね」
「どちらにしても薔薇だね」
 チーチーは薔薇事態について言いました。
「僕達の頭の中にあるのは」
「本当に最近薔薇ばかりだからね」
「僕達の話題ってね」
 オシツオサレツはそれでとお話しました。
「そうだからね」
「これならって言うプレゼントのアドバイスも薔薇だね」
「薔薇の騎士を参考にするなら」
 それならと言う老馬でした。
「やっぱり薔薇をプレゼントにするね」
「そうだね、しかし皆いいこと言ってくれたね」
 先生は皆に微笑んで言いました。
「エンベルグさんへのアドバイスはね」
「考えがまとまった?」
「そうなった?」
「僕達のお話で」
「まだまとまっていないけれど」 
 それでもというのです。
「進んではきたよ」
「そうなんだ」
「決まる方に」
「そうなってきたんだ」
「いい感じにね、それじゃあね」
 皆に笑顔でさらに言いました。
「このままね」
「考えていくね」
「プレゼントについて」
「そうしていくね」
「そうするよ」
 こう言うのでした。
「これからもね」
「うん、それじゃあね」
「考えていこう」
「このままね」
「そうしていくよ」
 こうお話してでした。
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