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ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第八幕その一

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                第八幕  華道と華道
 動物の皆と華道のお話をしてでした、先生は皆と一緒に華道も観ることにしました。このことを決めてからです。
 先生は実際に皆と一緒に先生が勤務している八条大学の華道部が作った芸術品を観に行きました、するとです。
 色々なお花が芸術的に飾られています、その自然を生かしつつ人の手が加えられたお花それに草達を観てでした。
 先生は唸ってです、一緒にいる皆に言いました。
「イギリスのガーデニングみいいけれど」
「華道もいいよね」
「本当に芸術よ」
「この上なく奇麗な」
「自然と人工が合わさった美ね」
「そう、自然と人工が絶妙に調和した」
 先生はそれでと答えました。
「本当にね」
「最高の美だよね」
「全く以て」
「華道は」
「そう思うよ、全くこうした芸術をも生み出すなんてね」
 先生は観劇を隠さず言いました。
「日本人はつくづく恐ろしいよ」
「全くだね」
「これもまた日本人だね」
「こうした芸術を生み出すのも」
「それもまたね」
「そうだよ、しかも色々なお花があるね」
 先生は華道に用いられているそちらのお話もしました。
「そうだね」
「うん、菊に菖蒲に皐に」
「百合もあるね」
「桔梗もあるし」
「他のお花もあるね」
「そして薔薇もあるね」
 このお花もというのです。
「そうだね」
「うん、そうだね」
「赤薔薇もあれば白薔薇もあるね」
「薔薇と華道ってどうもピンとこなかったけれど」
「華道に使う場合もあるんだね」
「華道は日本の芸術でね」
 そうであってというのです。
「日本のお花がよく使われるけれど」
「日本によく咲いていて」
「日本の自然の中にある」
「そうしたお花がね」
「どうも薔薇は日本的でなくてね」
 そうでなくというのです。
「欧州って感じがするね」
「そうそう」
「どうしてもね」
「そうしたイメージあるよね」
「薔薇って」
「これまでお話している通りにね、けれどね」
 それでもというのです。
「そこはチャレンジだね」
「そうだよね」
「日本のお花の中に今は薔薇もあるし」
「あちこちで咲いているのは事実だし」
「それじゃあね」
「薔薇だってだね」
「そう、華道に使えてね」
 そうであってというのです。
「こちらでもね」
「使われているね」
「そうよね」
「今こうして」
「奇麗に造られているね」
「そうだよ、実はね」
 ここでこうも言った先生でした。
「僕としてはね」
「先生としては?」
「どうなの?」
「いや、こうして薔薇を華道に用いられているのを観るまでは」 
 この目でというのです。
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