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ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第七幕その九

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「僕はね」
「そうするね」
「それじゃあだね」
「薔薇の騎士を参考にしながら」
「本物の薔薇も観ていくわね」
「そうするよ、しかし日本人は薔薇も好きだね」 
 先生はにこりと笑ってこのこともお話しました。
「実にね」
「そうだよね」
「日本人といえば桜だけれど」
「他の色々なお花も好きで」
「薔薇もだよね」
「ベルサイユの薔薇なんて」
 この漫画はといいますと。
「そのタイトルだけでね」
「心奪われるよね」
「ついね」
「そうなるわね」
「それで作品自体も名作だから」 
 そうであるからだというのです。
「素晴らしいよ」
「全くだね」
「あの革命は色々血生臭いけれど」
「主人公のオスカルが亡くなってからね」
「とんでもないことになるけれどね」
「アニメではオスカルが亡くなって終わりだけれど」
 その時点でというのです。
「原作ではフェルゼン伯爵が亡くなるまでね」
「続くんだよね」
「あと作者さんナポレオンの作品も描いてるよね」
「エロイカね」
「あれも名作だよね」
「言うならベルサイユの薔薇の続編でね」
 こちらの作品もというのです。
「ナポレオンさんも薔薇がお好きだったね」
「皇后のジョセフィーヌさんもね」
「ナポレオンさん菫も好きでね」
「薔薇も好きだったんだよね」
「だからベルサイユの薔薇はね」
 この作品はというのです。
「名作で日本人が薔薇も好きだから」
「それでだね」
「心に残る作品になっているね」
「そのこともあって」
「そうだよ、日本人の薔薇好きは」 
 このことはといいますと。
「本当にね」
「かなりだよね」
「他の国の人達に負けていないね」
「日本人の薔薇好きは」
「そう思うよ、お花が好きで悪いことはないよ」
 先生は笑顔で言いました。
「全くね」
「そうそう、何が悪いか」
「悪いことなんてないわよ」
「全くね」
「何一つとして」
「だからね」 
 それでというのです。
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