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大企業といっても
第一章

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                大企業といっても
 就職活動の中でだった。
 青葉健一は全国規模で展開している居酒屋のチェーン店清原の採用試験と面接を受けようと思った、それで同期の仮野有香に相談したが。
 有香はすぐにだ、眼鏡をかけた気の強そうなきりっとした目で言ってきた。すっきりした顎で鼻は高く黒髪はストレートのロングで長身でスタイルがいい。
「あそこは止めなさい」
「駄目なんだ」
「あそこのことよく調べなさい」
 こう言うのだった、丸眼鏡をかけて癖のある黒髪で大人しそうな表情で中肉で自分より少し背の高い青葉に。
「評判とかね」
「大企業で業績急上昇だけれど」
「それでもよ」 
 強い声で言うのだった。
「よくね」
「調べることなんだ」
「そうよ」
 絶対にというのだ。
「いいわね」
「評判をなんだ」
「今はネットですぐに検索出来るでしょ」
「調べたい対象をと評判でね」
「だからすぐに調べて。特に」 
 有香はさらに言った、大学の食堂で向かい合って昼食を食べながら。二人共ハンバーグ定食をt食べているが二人共通の好物なのだ。
「退職した人達の声をえ」
「調べるんだ」
「それも今はネットでね」
「すぐに調べられるから」
「だからね」
 それでというのだ。
「いいわね」
「うん、調べるよ」
「そうしてね」
「食べ終わったらすぐにするよ」
 スマートフォンでだ、そうすると答えてだった。
 彼は実際に昼食の後すぐに調べた、そのうえで次の日有香に真顔で言った。
「あそこは試験受けないよ」
「とんでもないところでしょ」
「うん、採用されてもね」
 そうなってもというのだ。
「物凄いブラックでね」
「残業多くてね」
「しかもお給料も安くて」
「何かと研修とかあってよ」
「過剰で」
「だからよ」
 そうした社員の用い方だからだというのだ。
「多くの人がすぐに潰れて」
「退社してるね」
「殆ど誰ももたないから」
 その企業に入ってもというのだ。
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