第二章
[8]前話
「働いてくれるかな」
「いいの」
「兎に角人手不足だから」
「それじゃあね」
麻里佳はそれならと応えた、そうしてだった。
早速奈良間の店に学校にる間に書いた願書に行く途中に撮った写真を貼ってそのうえで面接を受けた、するとその日から働くことになり。
そうして借金の返済にあたったが。
「お金貸してたところ捕まったんだ」
「そうなの、ヤミ金だってばれて」
アルバイトをはじめて三ヶ月程してだ、麻里佳は学校で奈良間に話した。
「それでね」
「捕まったんだ」
「そうなったから」
だからだというのだ。
「もう借金もね」
「チャラになったんだ」
「ええ、けれどね」
麻里佳はそれでもと話した。
「お金返す必要なくなったけれど」
「よかったね」
「いや、働くのっていいわね」
奈良間に笑って話した。
「いい汗かけてお客さんの笑顔見られて」
「ラーメン食べられて」
「賄いのね。それでね」
そのうえでというのだ。
「お金も稼げるし」
「いいことばかりだから」
「駄目かしら。このまま働かせてもらって」
「うち人手不足だから」
それでというのだ。
「宮田さんさえよかったら」
「それじゃあ」
「これからも宜しくね」
「それじゃあね」
麻里佳は笑顔で応えた、そうしてだった。
そのまま奈良間の家の店で働き続けた、そのうえで労働の喜びとお金の両方を手に入れた。借金の問題がなくなっても働き続けそれは大学に入っても続きやがてそれが彼女を真面目なOLそれに主婦に下のだった。
アルバイト先に困って 完
2024・8・18
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