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ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第七幕その三

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「小説や歌劇からの知識や教養で」
「それに聞いたお話でね」
「恋愛って世の中に溢れてるからね」
「誰もが見て知っているよ」
 オシツオサレツは二つの頭で言います。
「知らない人はいないね」
「どんなものか」
「それは知識や教養でもあるね」
 老馬は先生の豊かなそうしたものを今思っています、そのうえでの言葉です。
「時として」
「いや、先生にはそれがあるから」
 それでと言うジップでした。
「いつも的確なアドバイスが出来るね」
「そう思うと知識や教養は必要ね」
 ポリネシアはしみじみと思いました。
「実にね」
「うん、ただ僕はもてないから」
 先生はご自身のことも言いました。
「だからね」
「経験としてはだね」
「言えないね」
「どうしても」
「うん、告白されたこともないし」
 そうであってというのです。
「交際も結婚もね」
「ないっていうんだね」
「もう全く」
「そうだね」
「縁はないよ、そして縁がなくてもね」
 それでもというのです。
「全くね」
「困ってないね」
「先生は」
「今充分に幸せだから」
「それも最高に」
「満ち足りていて満足しているから」
 だからだというのです。
「本当にね」
「幸せだね」
「先生は」
「恋愛がなくても」
「それでも」
「しかも恋愛は怖いものでもあるからね」
 そうした一面もあるからだというのです。
「本当にね」
「この学園でもあるしね」
「そうしたお話が」
「告白して失恋して」
「告白する様に言った友人達にその直後縁切られて」
「周りにその失恋のことを言われ続けた」
「そうしたお話あるからね」
 皆も言いました。
「今は立ち直ってね」
「それで素敵な人と交際してるけれど」
「ずっと支えてくれている本当のお友達もいて」
「親御さん達もよくない人達だったけれど縁を切って心ある親戚の人達の家族になって」
「今は幸せよね」
「そうなっているわね」
「まず人の失恋は絶対に言わない」
 先生は確かな声で言いました。
「何があってもね」
「そうだよね」
「失恋って痛いからね」
「物凄く傷付くから」
「言ったら駄目よね」
「傷付いてね」
 言われた人はというのです。
「トラウマになるし怨まれるよ」
「自分を傷付けたからね」
「しかも心の傷って癒されにくいからね」
 だからだというのです。
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