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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
お兄様としてのプライドを徹底的に破壊する話《後編》
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???きもちいいよぉ???ごっほちゃん…あびげいるさま…ごしゅじんさまぁ?だれでもいいからぁ?もっとぼくのこと、めちゃくちゃにしてほしいなぁ…?」


そこにはプライドを破壊され、羞恥心を踏みにじられ、挙句の果てには妹に陵辱されて何もかもを失い、ただ今の快感に笑みを漏らすマゾ犬の姿しか無かった。







「…………はうっ!?」

翌朝。
小鳥の鳴き声で目を覚ましたゴッホ。

辺りを見回すとそこはお兄様と北斎の家。
の中にある、自分に割りあてられた寝室。

「…!!」

目覚ましを見ると、8時を過ぎている。

いけない。この時間だとお兄様は既に朝餉の支度を終えている頃だ。

少しでも手伝わねばと飛び起き、慌てて台所へと向かう。

しかし、

「あ、おはようゴッホちゃん。」
「はう!?!!?!?」

襖を開けると目の前には割烹着姿のお兄様が。

「あ、お、おはようございますお兄様…今日もとてもお綺麗で…。」
「ありがと。ちょうどご飯だから起こしに行こうと思ってたんだけど…起きてたんだね。」

どうやらお寝坊さんだったため、起こしに来てくれたらしい。
なのだが、
昨日のことがあり、直視できない。
あれだけの事をして…いや、尊敬すべきお兄様、命を救ってくださったお兄様に許されざることを仕出かしたのに、

「……。」
「…ゴッホちゃん?」

お兄様は、いつものようにケロッとして、優しい笑顔だ。
まるで、昨日のことは夢だったのでは?と思うほどに。

「まだ眠い?」
「あ、ああいえ!ゴッホは元気です!目覚めもよく寝不足でもないです…ゴッホ快眠です…!」
「そっか。」

そういってお兄様は踵を返す。
自分もついていくようにぴったり後ろで歩いて行く。

そうすると、

「あ、そうだ。」

お兄様が振り向く。
何事だろうかと思うと、妖しく目を細め、彼女の耳元にそっと顔を近付け。

「昨日みたいなこと…またシようね…?」
「……!」
「いじめてもあげるし、またいじめられたいなってコト。」

と、蠱惑的な笑みを浮かべ、お兄様は台所へと戻っていくのだった。
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