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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
お兄様としてのプライドを徹底的に破壊する話《前編》
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「…!」

呼ばれたマイが、びくりと跳ねる。
何をされるんだろう、何を命令されるんだろう。
怖くて仕方がねぇ顔だ。
その表情も随分と久しぶりに見た。

「……。」
「ははっ、なんだいその目。別に痛いことはしねぇヨ?」

ほっ、とマイが安堵の表情を浮かべる。
ただ、

「命令だ。今ここでオナニーしろ。」
「……へ?」

死ぬほど恥ずかしい目には合わせてやるが。

「え、な、なんで…?」

大方ちんちんしゃぶらされたりするもんだと思ってたんだろう。
マゾ犬のくせに鳩が豆鉄砲食らったような顔してる。

「オナニーだよ、お・な・に・い。今日は特別におれの所有物に触っていい。ほら、やれヨ。」
「……。」

戸惑っている。
普段は禁止してあるが特別に今日だけはちんちん触っていいと許可したのに。

「……。」

ごっほ殿を見、あびいを見る。
救いを求めるような視線をあびいに投げかけるが、本人は意にも介さずにこにこと笑っている。

「……。」
「どうしたの?マゾ犬さん。もしかしておちんちんでオナニーするの、忘れちゃった?」
「…わ、わん…。」
「へぇ…そう。」

あびいの笑顔の仕方が変わる。
無邪気な笑みから、邪悪な笑みへ。
にんまりと歯をのぞかせ、ゆっくりとマゾ犬へ歩み寄った。

「じゃあ、お仕置きね…?」

直後。
スパァン!という気持ちの良い音が。

「い゙っ…!?」

正体はあびいの触手。
マイの後ろに現れ、そのケツを全力で引っぱたいた。

「あっ…ああ゙っ…どうじで…っ!」
「別に痛いことはしない。って言ってたのに。話が違うって言いたいの?」

うずくまるマイ。
しかし顔を両手でつかみ、強引に持ち上げて目線を合わせると、あびいは笑顔で答えた。

「それ、お栄さんが言ったことよ?私は痛いことしないなんて、言っていないもの。」

途端、マイの顔に恐怖が刻まれる。
時としてあびいの責めは鬼畜だ。
その恐ろしさをマイは充分に知っている。
震える手足。次は何が来るのかという恐怖。
しかしあびいは

「じゃあ、」

マイに何もしなかった。

「連帯責任で、」

しかしそのかわり、

「はうっ!?」
「妹さんのお尻を叩くわね。」

ごっほの尻を同じように触手で引っぱたいた。

「……!!」
「あうっ!?あっ!!ああ゙っ!!」

1回だけじゃない。
何度も、何度も。
その度にごっほ殿は短い悲鳴をあげる。
スパンスパンと公園内に響く尻を叩く音。
その音に公園内の同業者達はつい視線を向けてしまう。

「ほら!ほらほらほら!!あなたの!お兄さんが!言う事を!聞かないからっ!いけないのよ!!」

ごっほ殿
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