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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
お兄様としてのプライドを徹底的に破壊する話《前編》
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ったマゾ犬が、恥ずかしいと来た!」

ごっほ殿がいる。
それだけでマゾ犬は、両手を使ってなんとか胸とちんちんを隠そうとする。
思った通りだ。
マイは、

「妹にこんな姿、見せたくねぇんだナ?」
「……。」

ごっほという妹ができたことで、
妹にこんな姿見られたくないという恥じらいが生まれたんだ。

散々ブチ犯して、感動の再会の際にはメスイキも見られてんのに今更何言ってんだって話だが、一応ぷらいどみたいなモンがあるんだろう。

でも、だ。

「いつまで二本足で突っ立ってんだ?犬はちんちん隠さねぇヨ?あと、人間の言葉も話さない。最初にそうやってしつけたの、忘れたかい?」

今日はそのくだらねぇぷらいどをぶっ壊すための、特別な散歩だ。
徹底的に。容赦なく。
妹の前であんなことこんなことして辱めてやる。

「…。」

観念したのか、マイは四つん這いになる。

「…わん。」
「ンー?聞こえねぇなァ?いつもみたいな媚びたように鳴かねぇのかい?」
「わ、わんわんっ!くぅん…?」

付けた者の感情を読み取り、魔法のしっぽ付きあなるぷらぐのそれがぶんぶんと振られる。

そうして

「わんわん!わん!」

ごっほ殿の方へ向き直り、近付くと

「わうっ…!?」

頬を舐める。
犬になりきったマイなりのすきんしっぷだろう。

「お、お兄様!!きゅ、急にそんな…!」
「あら、気のせいかしら?今この子人間の言葉を喋ったような…?」
「はっ!わ、わんわん!わん!」
「気のせいだったみたい。」

慌てて舐め返すごっほ殿。

「まぁ!とっても仲良し!」
「どうやらおれのマゾ犬とあびいの犬、兄妹らしいナァ?」
「そうなの!どうりで仲がいいと思った!そうしたら2匹はマゾ犬兄妹ね!」


仲良く舐め合うマゾ犬兄妹。
だがマイはやはりぎこちない。いつものマゾ犬らしさがまるで感じられない。

でもまぁ、それでいい。
言うことを聞かないなら徹底的に躾し直すだけだ。

もう二度と、
変なぷらいどが生まれておれに逆らわないように。


「お、いつもの電柱じゃないか。」
「!」

それから少し歩かせてやると、いつもの%d柱が見えてきた。

いつものとは、言ってしまえばマイが犬の日に必ず立ち寄るまあきんぐすぽっと≠セ。

それが目に入るなりマイはびくりとし、そこから動かなくなる。

「…。」

振り返り、目で訴える。
何が言いたいのかは分かる。
でも、散歩の前に水をたらふく飲ませてきたんだ。
我慢、できねぇよナァ?

「しないのかい?小便。」
「……。」
「他所の犬に縄張り取られちまうヨ?」
「……。」

しないんじゃない。
した
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