第63話「まるで墓場だな」
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や、あの…」
「ふふっ、何、心配するな、テレサの写真を収めたら送ってやるから」
「……」
あらやだ、どうしましょう。会話が成立しません。言葉を失ってしまいました。…こうなれば、仕方ない。
「4号!あ、失礼したな、ダークネス卿と呼んだほうがよかったか。ちょうどよかった。今から―――」
彼女はそっとホログラム姿のギルド長を消すと、無言で会議室から後にしたのだった。
―――アルポ銀河、某宙域。
ギルド長スヴェートからの命を受け、某宙域に存在する軍事要塞よりブリリアンス艦隊が姿を現した。その艦隊は一部を除き漆黒の塗装が施された戦闘艦で統一されており、まさに「漆黒艦隊」であった。
「楽しみだ」
その漆黒艦隊を率いる旗艦〈ダークネス〉の艦橋にて、4号と呼ばれる漆黒の女性は不敵な笑みを浮かべていた。不敵な笑みを絶やすことない彼女は、《ライトセーバー》と呼ばれる光剣を起動する。
現界するは、深紅の光。血のように紅い、原初の光。それを彼女は突き出すように前へと向けると、先程と同じく嬉々とした声音で言い放つ。
「楽しみで仕方ない―――殲滅のメロディを奏でるのが」
ダークネス卿とも呼ばれる彼女の双眼は、黄金色に輝いていた。
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