第60話「思い知ったか、ガトランティス!」
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間、ブリリアンス艦隊は現れた。5隻からなる艦隊で、その内の4隻はガトランティスの新鋭戦艦とシルエットが似ている艦艇―――AC721重量級ミサイル駆逐艦。中央に佇む楔型の旗艦は、改アクラメーター級戦闘航宙艦。
ガトランティスの新鋭戦艦が全長520mに対し、武装が少ないAC721重量級ミサイル駆逐艦は全長560mと40mも大きい。全長750mある旗艦の改アクラメータ級は四連装レーザ砲ーx12とレーザ砲ーx24、そしてミサイルランチャーx4の武装を持つ。
AC721重量級ミサイル駆逐艦に武装もっと装備できるだろ、というツッコミをしてはいけない。
「ブリリアンス艦隊…」
腕を組んだコズモダートは思う。地球にブリリアンス軍の駐留艦隊が存在するのは想定していたが、まさか火焔直撃砲を防いだ艦艇がいるとは想定外だ。
「……」
だが、それがどうした。ガトランティスに、「撤退」の文字は存在しない。例え我ら前衛艦隊が敗北しようと、予定通り到着する”本隊”の前には…。
「マルス小艦隊は引き続き、惑星重力圏内で発生したワープアウトポイントへ急行。我が前衛艦隊は、これよりブリリアンス艦隊を撃滅する!」
コズモダートは、静かに冷笑の色を浮かべた。
―――ブリリアンス艦隊旗艦、改アクラメータ級〈アラレス〉。
AC721重量級ミサイル駆逐艦4隻を率いる〈アラレス〉は、命令を下す。
「全艦に伝達。陣形ヲ警戒態勢から攻撃態勢ヘト変更。ヴァルチャー級スターファイター、ハイエナ級ボマー、直チに発艦セヨ」
OOMコマンダー・バトルドロイド―――通称コマンダーの命令を受け、〈アラレス〉のハンガーベイよりヴァルチャー級スターファイターとハイエナ級ボマーが次々と発艦する。
ヴァルチャー級の任務は先行し、敵編隊を撃破と共にハイエナ級を護衛。
ハイエナ級の任務はナスカ級を全て沈め、その後は可能な限りガトランティス艦を沈めることにある。
150機ものドロイドファイターが編隊を組み、コズモダート率いるガトランティス前衛艦隊へ向かう。敵艦隊は〈デスパテーター〉計120機を発艦させ、迎撃せんとする。
しかし、〈デスパテーター〉は攻撃機。戦闘機―――まして無人機であるヴァルチャー級の前には叶わない。生きたパイロットを必要としない自律式のドロイドファイターは、有人機よりも遥かに速い反応速度でドッグファイトやアクロバット飛行が可能なのだから。
また1機また1機と数を減らす〈デスパテーター〉は、30機を下回った。対するブリリアンスの編隊被害は100とヴァルチャー級50機を失うが、止まることは無い。
道が開けると、爆撃機ハイエナ級の仕事―――ナスカ級への爆撃が始まろうとしていた。
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