第57話「〈ヤマト〉が反乱したのか」
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い。
今回のこのテレサの件はどうするかだが、ギルド長の権限で関わることは先ず無いだろう。そもそもテレサの件に関しては、既にギルド長も知るところ。介入でもすれば、未来は変わってしまうから。もしも介入する事があるとするならば、ガトランティスが地球へ攻め込んで来た時だ。
「白色彗星がガトランティスの本拠地、なんて笑える話だ」
2号は笑い声を上げた。テレサが放ったエネルギー波の他に、白色彗星が地球へ一直線に向かって来ているが、それがガトランティスの本拠地なんてあり得ない。そもそも白色彗星は地球に到達するのに、1万年も先の話なのだ。地球を侵略するつもりなら、ワープする筈だ。つまり、それがないということは、本拠地は別の場所にあるということである。
「仮にやって来たら、1人も残らず殲滅するだけだ」
地球が波動防壁を標準装備し、ガミラスも防御兵装―――ゲシュタム・フィールドを標準装備しつつあるのに対し、一方のガトランティスにはそれが無い。物量で攻め込んで来るならば、地球には波動砲艦隊がある。更には、ブリリアンスには惑星破壊兵器が存在するのだ。こちらが圧倒的な優勢で、ガトランティスが大きく劣勢。
「負ける気がしないな」
もしも白色彗星が移動型の人工要塞であっても、ガトランティスの敗北は必須だ。仮にそうだとしても、波動砲艦隊がそれを宇宙の藻屑へと変えてくれる。その瞬間こそが、波動砲艦隊の前には無力であると証明される記念すべき日となる。その際は赤ワインでも飲んで、「ガトランティスの滅亡に乾杯!」でもして眺めよう。最高に美味しいだろうな。
「そう思ってしまうと、ガトランティス人が可哀想になるな。その時は、石化かカーボン冷凍でもして本部に展示するのも…」
いやいや、と首を横に振るう2号。
「人体実験でもするのもよし、生体研究するのも捨てがたい。そもそも相手は人造人間だ、問題ないだろう。他文明を圧し根絶する存在なのだから、なんら問題は無い」
人体の神秘について知識の理解を深め、色々と勉強が出来るのは実に素晴らしいことではないだろうか。クロインが人間と知ったギルド長は収容していたクロイン人を開放し、軍人ではなく死刑囚を収容して実験すればよかった、と落ちこんでいた。それは、自分の記憶にコピーされている。
「考えれば考えるほど止まらない」
ウキウキとなった2号はペンを持ち、紙に次々とアイデアを書き記していく。やがて書き終えた2号はペンを置くと、数々のアイデアが書き記された紙を茶封筒に入れた後、漆黒のアタッシュケースへ入れて指紋認証と暗証番号を行った。
「私だ、直ぐに来てくれ」
通信ボタンが押されると、生体アンドロイドとB1バトルドロイドが2号のもとへとやって来た。真面目な
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