第53話「テレサと、地球の真実」
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お前達の問題だけでは無い」
キーマンが見つめている1点を、古代も見つめる。巨大な建造物の一角から、深海魚を彷彿させる深緑色を持つ艦船が現れた。その艦船は、ガミラスの改メルトリア級であった。1隻ではなく、何隻も。
「あれも見てみろ」
キーマンは、もう1点を見るよう促した。古代は、それを見つめる。
「あ、あれは…!」
すると、ブリリアンスの艦船―――アクラメータ級T型戦闘航宙艦1隻が現れた。
「地球連邦政府は、《時間断層》の使用権をガミラスとブリリアンスに売った」
「売った、だと?」
信じ難い古代は、キーマンに食い掛かった。彼は、無表情のまま言葉を紡ぐ。
「見返りとして、ガミラスからは持て余している幾つかの植民惑星とそこに住まう人間、ブリリアンスからは大量の資源を。拡大政策を維持出来ないガミラス、地球の軍事力を増強させたいブリリアンス」
政治と経済は宇宙共通だな。キーマンは最後に、皮肉めいた笑みを浮かべてそう付け加えた。古代は、握りしめていた拳を手すりへ叩きつける。
「これが、〈ヤマト〉が航海の末に持ち帰った未来か…」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
《ある日のギルド長》
大量の資源を渡して、波動砲艦隊を実現してもらおう。波動砲艦隊の完成が待ち遠しいものである。いやぁ、それにしても、《時間断層》が使えるというのは嬉しいものだ。
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