第51話「テレーゼ・ドルクマス」
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
悪化。太陽系の殆どはガミラスの制宙下。状況が状況だ。敵の偵察網を潜り抜けてイスカンダルの使者が無事到着する可能性は、かなり低いという予測が国連宇宙局幕僚監部から報告。
そこで幕僚監部はイスカンダルの使者を受け入れる為の方策として、国連宇宙軍の第1艦隊とNASAを含む各国艦隊の全力を以って陽動作戦『メ号作戦』を展開し、その隙を突いて火星にて会合を行う作戦を立案した。
『メ号作戦』は成功し波動コアを獲得が出来たことで、波動機関の起動に成功。最後の希望と呼ばれる宇宙戦艦ヤマトが完成したと同時に、人類滅亡は1年後に迫る。
16万8000光年の彼方―――大マゼラン銀河に位置するイスカンダルより、汚染された地球を浄化し再生するシステム―――コスモリバースシステムを受け取り、1年以内に地球に戻る。それが、宇宙戦艦ヤマトに課せられた使命なのだ。
こうして、大きな使命と希望を背負った宇宙戦艦ヤマトは旅立ち、そして宇宙戦艦ヤマトがコスモリバースシステムと共に帰還したことで地球は救われた。ガミラスという脅威は無くなり、そのガミラスと同盟を結び、更にブリリアンスと同盟を結び、時は経過し現在に至る。
それにしても驚いたな。まさか、SFゲームVRMMO《world of stars》略してWOSのブリリアンス・ギルドだったとは。ブリリアンスの戦力に関しての情報は制限開示されているが、惑星破壊兵器を保有しているのは確実だろう。波動砲のように艦船の艦首に搭載するタイプではなく、天体のタイプをだ。
ふと思うが、この事実を知っているのって絶対に私だけだろう。もしこの事実を口から漏らしたら、何かヤバい気がする。というか、何故制限しているのだろう。私が知るギルド長スヴェートは、そういった事を隠さず喧伝する筈なのだが。まぁあれだろう、怖がせない為に気遣ってくれているのだろう。
あ、そういえば、私の他に転生者はいないのだろうか。ネットの掲示板でそれとなく言ってみたのだが、それらしい反応が無い。まぁ、堂々と自分が転生者なんだと言う馬鹿はいないか。いたとしても、ネット民からイジられるだけだろう。
「宇宙戦艦ヤマトのプラモデルを買って、次は〈アンドロメダ〉のプラモデル。2つめを買ったら、3つ目の―――男の娘の写真集を買うんだ。そして最後は最新の高性能カメラを…ふふっ、楽しみだぁ」
地球は今日も、復興の最中だ。そういえば先程から後をつけられているような気がするが、多分気の所為だろう。テレーゼはルンルン気分で、目的地へと向かった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ