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ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第六幕その七

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「お話も出来るけれど」
「それでもね」
「日本語は喋られても」
「読み書きも出来るけれど」
「難しいよね」
「日本語を思考に使っても」
 頭の中でというのです。
「難しいよ」
「英語とかみたいにいかないよね」
「とても」
「文法は独特で」
「漢字も平仮名も片仮名もあるからね」
「思考に使うのも難しいね」
「そうだよ、だから歌うにしても」
 そうしてもというのです。
「難しいよ」
「聴く方もね」
「本当に難しいね」
「慣れるまでが大変よね」
「そうなんだよね、そこが問題だよ」
 こんなことを言うのでした、そしてです。
 皆で日本の歌のこともお話していきました、先生はそうしたお話もしながら学問に励んでいました。そんな中で。
 先生は休日皆と一緒にスーパー銭湯に行きました、こちらの楽しみも日本に来てから覚えたものですが。
 サウナに露天風呂、普通の大浴場を水風呂を交えて楽しんでいます。ジェットバスのお風呂もそうしてです。
 薔薇のお風呂に入りました、そのお風呂は薔薇の色と香りのお湯でして。
「いいね」
「薔薇のお風呂もね」
「とてもね」
「そうだね、日本人はお風呂も好きでね」
 先生は一緒に湯舟の中にいる皆に笑顔で応えました。
「こうしてだよ」
「色々なお風呂に入ってね」
「そうして楽しんでいるよね」
「こうして」
「そうしているわね」
「うん、それでね」
 その薔薇のお風呂の中でお話します。
「薔薇のお風呂もあるよ」
「スーパー銭湯って日によってお風呂変わるよね」
「そうしたコーナーがあるよね」
「ワイン風呂とか苺湯とか」
「その日によって違っていて」
「今日のこのスーパー銭湯のお風呂は薔薇湯だね」
「いい色と香りだよ」 
 先生はにこりと笑って言いました。
「本当にね」
「全くだね」
「じゃあ色々なお風呂に入って」
「それでこのお風呂も楽しもう」
「薔薇湯もね」
「そうしようね、しかしお風呂を楽しめる国はね」
 先生はしみじみとして言いました。
「いいね」
「素敵な文化だよ」
「お風呂を楽しむって」
「そのこともね」
「そうだね、僕もね」
 先生もというのです。
「日本に来てから」
「入浴の楽しさに目覚めたね」
「銭湯や温泉が好きになって」
「スーパー銭湯もだね」
「好きになったね」
「そうなったね」
「そうだよ、それで今日はこうしてね」
 湯舟の中で一緒にいる皆ににこりと笑って言うのでした。
「薔薇のお風呂も楽しんでいるよ」
「いや、薔薇って凄いね」
「こうしてお風呂にも使えるからね」
 オシツオサレツが二つの頭で言いました。
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