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東方守勢録
第八話
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には静寂が漂い始める。
 しばらくすると何を思ったのか幽々子は不敵な笑みを浮かべ始めていた。
「ふふっ……所詮吸収しただけなら消耗戦と同じじゃない! 射撃部隊!」
 後方にいた射撃部隊が一斉に銃を構かまえる。これではさっきの状態に逆戻りだ。
 しかし俊司は全く動じるどころか、まっすぐこちらを見ていた。それもあせっている様子ではない。なぜか自信満々のようだった。
「……残念ながら、1つ見落としてると思いますよ?」
「なにを言って――」
「『コンバートミラー』が変換する鏡ってことをお忘れです」
「なっ!!」
俊司は軽く不気味な笑みを浮かべると、持っていたハンドガンを構えた。
「まさか……変換って!」
「お察しの通りだと思いますよ?」
そう言って俊司は引き金を引いた。乾いた発砲音と共に鉛玉ではなく強烈な光がその場にいた全員を襲う。
「くっ……なに……が……!?」
 光が収まった瞬間彼女の目に映ったのは、さっき自分が作り出したスペルカード、亡郷『亡我郷 ― 道なき道 ― 』だった。

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