第19話
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人ではないし、古代達を軽蔑した金髪青年メルヒを許す訳には行かない。メルヒには、男の大事な所を蹴ってやる刑を与えてやるとしよう。
それに、だ。
古代達が着用する地球軍の制服?エヴ◯パイロットのようなピッチリなスーツ?をガミラス義勇兵用軍服と見間違えるとは、……やはり、ガミラス人にもそういった幻覚の影響が及んでいるのか。そう考えると、古代達も……?
……チビリそうな程、ジレルの魔女が怖くなってきたな。スヴェートはクールな顔つきを浮かべている一方で、瞳から涙が溢れていた。
溢れていた涙をハンカチで拭きったスヴェートは、床に倒れている者達を一瞥し、溜め息を溢した。
「どうして、機能停止に…」
一瞥した者達は人間ではない。床に倒れている者達の正体は―――スヴェートが引き連れたBXコマンド・バトルドロイド部隊だ。
それは突然だった。スヴェートが今も居る部屋に入った途端、BXコマンド・バトルドロイド部隊は手に持っていた武器を落とし、直後に倒れた。彼女が確認した頃には、全てのBXコマンド・バトルドロイドは機能停止となっていた。
「……」
スヴェートは倒れているBXコマンド・バトルドロイド部隊を、再度一瞥する。彼女が一瞥したBXコマンド・バトルドロイドは、頭部が破壊ないしは胴体からサヨナラしていた。
そう、スヴェートはBXコマンド・バトルドロイドが再起動した後、自身に襲ってくるのでは!っと危惧した彼女は頭部を撃ち抜くなり破壊するなりして、自分と共にやって来た9体のBXコマンド・バトルドロイド全てを破壊したのだ。
無論、再起動したら襲ってくる、なんて事は思い浮かべてただけ。しかし当時スヴェートは思ったのだ。―――なんか嫌〜な予感がするな、と。
そうとなれば早速!っとなり、現在に至った。
「危険が無いって、良いよな」
これが正解なのだ。身近に居たBXコマンド・バトルドロイドがコントロールされ自分に牙を向ける、その危険は無くなった。スヴェートは、ふっと笑みを浮かべた。直後、頭を片手で抱え、どっと大きな溜め息を吐いた。
「…寝るか」
既にパジャマ姿であるスヴェートは、ベッドに潜り、布団を深く被り、眠りについたのだった。
―――ブリリアンス艦隊旗艦アクラメータ級改〈スラクル〉。
薄鈍色の空間に浮かぶ謎の惑星。迷い込んでしまったブリリアンス艦隊は、誰とも知れぬ者の手で強制的に誘い込まれ、そのまま身動きが取れないままでいたが、ギルド長スヴェートは部隊を率い、謎の惑星へと降り立った。
だが、少しの間をおいてからだった。スヴェートとの通信が途絶えてしまったのだ。
黒髪の女性―――艦長代理はスヴェートの安否を心配しており、優雅に腕を組
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