第10後半「特別収容プロトコル」
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大丈夫。私じゃなくて、ドロイドが手を下した訳なのだから私に責任は一切無い、私の手は綺麗なままだ。人間であれば問題だが、お前達は人間ではない。ふっ、我ながら完璧で緻密な論理だ」
*プチン、と漫画でよく見る擬音が発した。
男「貴様ァァアー!!」
*彼は逆上した。
ギルド長「うわビックリした。まぁまぁ、落ち着け、水でも飲んで」
男「貴様ァァアー!!」
ギルド長「いやそもそもその状態だと飲めないんだったな、悪い悪い。私が代わりに飲もう」
*ギルド長は仮面を取り外し、素顔を晒す。
*素顔を晒した彼女は、コップに入っている水を飲む干す。
ギルド長「美味かった。よく見ろ私の顔を…」
男「貴様ァァアー!!」
ギルド長「フッ、余は美しい!…某海賊女帝のマネだ、ウケるだろう?」
男「貴様ァァアー!!」
ギルド長「貴様しか言えないのか……ん?」
男「貴様ァァアをー!!」
*拘束具がミシミシと発している。
*ギルド長は嫌な予感をした。
ギルド長「まずいな、拘束具が壊れるぞ」
*ホルスターから拳銃を取り出すギルド長。
*スタンモードにした彼女はクロインへ拳銃を向けると共に、照準を合わせた。
男「うおぉぉー!!」
ギルド長「おやすみ、クロイン」
男「うおぉぉー!!…あ」
*銃声が部屋に鳴り響く。
*彼はガクリっと頭を垂れた。
*血は流れておらず、彼は今も生きている証である息を繰り返し口からしている。
ギルド長「あっぶなぁ…」
《ログ終了》
補遺2:収容違反発生
インタビューの翌日、クロインが脱走するという事案が発生しました。
脱走したクロインは10分後、再収容されました。
脱走する瞬間を、収容ユニットにある監視カメラの映像が捉えました。
《監視カメラ映像 再生開始》
拘束具から取り外され、寝ていた彼はベッドから起き上がる。
ベッドから起き上がった彼は、床に立つ。
そしてそのまま、崩れ落ちた。
「ヒッ…! カッ…ァッ…!」
息を乱し、痙攣する。胸を掻き毟り、のけぞり、のたうち回る。
プシュ、と空気の抜ける音がした。
「ドウシタ!?」
扉が開き、OOMセキュリティバトルドロイド1体が飛び出してきた。
「ヒッ…! カッ…ァッ…!」
「発作ダ、コンナ事ハ初メテダ!」
OOMセキュリティバトルドロイドは駆け寄る。
「カァッ!」
気迫を込め、彼は吠えた。
「ナンダ!?」
吠えた彼は、動揺するOOMセキュリティバトルドロイドを押し倒し、ブラスターライフルを奪い
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