暁 〜小説投稿サイト〜
現実世界は理不尽に満ちている!
第9話「隣星系に攻め込む作戦完了後」
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
るのか、分からない。
 
 だけど私は、心の何処かでは、助かった自分に安堵していた。

 だって、だって…!
 ……怖かった、怖かったんだ!!

 次々と制圧されて、次は司令部に来るのは時間の問題。
 だから私は、隠れた。
 部下・同僚・上司を犠牲にして。

 「…そんな私は今、拘束されている」

 何故かは分からない。
 だけど、…電撃を浴びせられたのは覚えている。
 尋問、だろう。

 暗いから分からない。
 けど五体満足であった私の身体は、今では痛く感じる。
 私が吐く息は荒い。

 時折、彼女の顔をよく思い出すのは何故だろうか。
 時折、両親の顔を思い出すのは何故だろうか。

 彼女も両親も、私に向けて怒っている表情となっているのは何故だろうか。

 *真っ暗だった部屋に照明が点いた。
 *照明は点いたが、真っ暗から暗いに変わる程度の照明だ。
 *部屋に数体?数人?が入室し、赤い双眸を向けられているのを彼は気づく。

 あぁ、そうか。
 これは罰なんだ。己の役目を果たさなかった私への、…”俺”への罰なんだ。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ