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現実世界は理不尽に満ちている!
第9話「隣星系に攻め込む作戦完了後」
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力は、フリゲート。
 しかし今後の事を考えれば一部のフリゲートを除き、主力艦隊から退場させ、後方で勤務することとなるだろう。

 主力はフリゲートから駆逐艦となれば、クロイン巡洋艦〜巡洋戦艦からビーム砲撃が来たとしても、”基本的に”対ビームコーティングによって無効化・拡散。
 
 艦艇は各惑星の造船ドック・要塞の造船ドック・造船所での生産体制を確立し、造船している。

 生産性が最も高いのは造船所だ。

 造船所は惑星の衛星軌道上に存在している。

 瓜二つ惑星の衛星である月にも造船所は存在し、地表から見上げれば土星の環のようなリング状が見えるだろう。
 そのリング状こそが、造船所なのだ。
 造船所は他にもあるが、リング状の造船所は月と一つの惑星に存在する。
 
 その生産体制をサニー星系ででしか出来ないでいたが、隣星系を我が領域となったからには、隣星系にも造船ドックと造船所を建造する必要がある。

 他にも星系基地やら防衛プラットフォームやら、やるべき事はいっぱいある。

 ギルド長は湯船から上がり、軽くシャワーした後、浴室から出るのだった。

 「あ、しまった!」
 
 声高に叫ぶギルド長。
 彼女はヒノキの風呂桶を忘れたと思い出すや、あわあわと慌てながら浴室に戻った。
 …良い子の皆は忘れ物しないようにしましょう。

 キリッとした顔つきで浴室を出たギルド長は、お風呂で使っていたバスタオルを洗濯籠に放り投げる。

 その後、ギルド長はハンガーに掛けていたバスタオルを手に取った。

 バスタオルを取った直後、ギルド長は黒髪をゴシゴシと拭く。
 髪を拭き終えた後は身体を拭き、拭き終えた後はハンガーにバスタオルを戻す。

 少しして、ドライヤーで未だ濡れている髪を乾かす。

 1〜2分ほど時間が経過し、ギルド長はドライヤーを止めた。
 髪を触り、完全に乾いた事を確認した彼女は、ドライヤーを元の場所へと戻した。

 元に戻したギルド長は、畳んで入れていた籠を覗き込む。
 籠の中には軍服があり、その上には下着があった。
 
 下着は黒いレースパンツと黒いブラジャー。

 ギルド長は先ず、黒いレースパンツを履いた。
 
 「おぉ、改めて思うが、フィット感が凄い」

 まるで本物のようだ、と感動を露わにするギルド長だが、そういえば現実世界に転移したのだからそりゃ当然か、と付け加えた。

 次に黒いブラジャーを装着してゆく。

 「あぁ、なんというフィット感。最高だ」

 ブラに胸を締め付けられる感覚は実に新鮮だ。
 まるで一体化したかのよう。

 下着を着用した後は、最後に白い軍服を着用するだけだ。
 ギルド長はサッと着用した。その時間、実に1分。

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