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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第一章
五話 少年の心
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さて、それから一夜明けて、クラナは倒れた少女の事で管理局支部での調書作りに協力、に加えてノーヴェと少々のお話をするため、近場にあったノーヴェの姉。スバル・ナカジマの家にやって来ていた。
「それにしても、クラナどんどんおっきくなってくねー。私ももう追い越されちゃうかなぁ?」
青色の紙の女性に頭をポンポンっと叩かれ、クラナは野菜を斬りながら口をとがらせ、横目に映ったものを指摘する。
「ん……スバルさん、そっちのフライパン」
「おっと!そうだった」
クラナと共に台所に立ち現在朝食を作っているのはこの部屋の主であるスバル・ナカジマ防災士長である。
時空管理局、災害特別救助隊に所属している災害救助のエキスパートで有る。ちなみに言うと、災害特別救助隊は非常に危険度の高い部隊の一つであり、その制服の色が銀色であることから、「銀服」などと呼ばれていたりする、局内でも突出して現場仕事の多い部隊だ。同時に、命に携わる場面にかかわる事の多い舞台でもある。
慌てたようにフライパンを開け、中のベーコンエッグを取り出すスバルを横目に、クラナは最後の野菜サラダを作り終え、野菜スープを椀に移し始めた。
「よっし完成!それじゃ、持っていこうか!クラナも手伝ってくれる?」
「…………」
コクリと頷いて、上手い具合に盆を三つ持つ。
やがて、クラナとスバルは、ノーヴェ達のいる部屋へと入っていた。
「おまたせ!朝ごはんでーす♪」
スバルがテンション高めに入って行くと、部屋の中に居る三対の瞳が一斉に此方を向いた。
一人はノーヴェだ。もう一人は、昨日クラナが倒した碧銀の髪の少女。そしてもう一人は、オレンジ色の髪をした若い女性。
ティアナ・ランスター執務官。
管理局本局に置いて、フェイトと同じく執務官の職について居る女性である。スバルとは親友だそうだ。彼女とスバルは、以前クラナの母や、なのは、フェイトが居た部隊。「起動六課」に所属していた。
とにかく、朝食の始まりだ。
────
クラナが基本的に話しを殆どスルーしていたので、此処ではこの時の話しを少し纏めるにとどめよう。
作者としては食事に夢中な主人公に変わって、此処にお詫びする次第である。
朝食中は基本的には、今回の襲撃事件の犯人。碧銀の髪の少女こと、本名、アインハルト・ストラトスの話しが中心となっていた。
どうやら彼女は、クラナやヴィヴィオ達の通う、Stヒルデ魔法学院の、中等科一年生らしい。
ちなみに、戦闘中にクラナがキレた理由、聖王や冥王を倒したいという言葉の意味には少し語弊が有ったらしく、どうやら彼女は、覇王たる自身の身が、古代ベルカのどの王よりも勝ると言う事を証明したいだけであり、特に聖王や冥王に恨みが有ると言うわけではないようだ。
クラナにしてみると、こ
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