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ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第六幕その五

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「日本のアイドルの曲はね」
「名曲が多くて」
「馬鹿に出来ないね」
「アイドルだからって馬鹿にする人いるけれど」
「その実はね」
「そうだよ、そんなことはね」
 アイドルの曲だからといって馬鹿にすることはとです、先生は穏やかですが真面目なお顔でお話をするのでした。
「とてもね」
「出来ないよね」
「実際に聴いたら」
「名曲が多くて」
「とてもね」
「アイドルはお顔だけとか」
 その様にというのです。
「偏見を持っている人がいるけれど」
「それは大きな間違いで」
「物凄く努力してるからね」
「歌にダンスにお芝居に」
「あらゆるお仕事にね」
「それこそね」 
 ミルクティーを飲みながらお話をします。
「白鳥と同じだよ」
「優雅に泳いでいる様で」
「実は水面下では足を激しく動かしている」
「それで水面を進んでいるんだよね」
「優雅に見えて」
「アイドルの人達も同じでね」
 この人達もというのです。
「それでね」
「毎日だね」
「必死に努力して」
「歌も歌っているね」
「そのことを知らないで」
 そうしてというのです。
「アイドルの人達を馬鹿にするなんてね」
「間違ってるよね」
「本当に」
「そんなことをしたら」
「そう、だから音楽もね」
 アイドルの人達が歌うそちらもというのです。
「絶対にだよ」
「馬鹿に出来なくて」
「名曲が多いね」
「実に」
「そうだね」
「そうだよ、日本のアイドルだって」
 この人達もというのです。
「そうだしね、というかね」
「というか?」
「というかというと?」
「アイドルがお顔だけなんて」
 そうしたことはというのです。
「偏見だね」
「全くだね」
「そんな筈ないのに」
「先生の言う通り努力してるのに」
「そのことをわからないなんてね」
「間違っているよ、中にはそんな偉そうなことばかり言って」
 そうであってもというのです。
「自分はね」
「努力していない」
「それも全く」
「そんな人いるよね」
「ふんぞり返っているだけで」
「そんな人にはだよ」
 それこそというのです。
「アイドルの人達のことなんてね」
「わからないね」
「どれだけ努力しているか」
「そのことが」
「そして努力している人としていない人の差はね」
 それはといいますと。
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