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東方守勢録
第五話
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が『魂魄 妖夢』と言い、普段は白玉楼と言う屋敷で主の剣術指南役及び庭師をしている。白玉楼と言うのは死後の魂が集まる冥界という場所にある屋敷のことで、そこでは冥界を管理している主が住んでいるのだ。ちなみに彼女も見た目は人間だが人間ではなく、半人半霊と言う存在の半分が幽霊というちょっと変わった人物でもある。
 剣術指南役と言うだけあって剣の使い方には長けており、腰には大小二本の刀を添えている。大きい方は『楼観剣』小さい方は『白楼剣』と言って、それぞれ用途で使い方が違う。普段の戦闘では『楼観剣』を使用するのがほとんどだ。
「とにかく、状況を打破しないといけないわ。私たちも行動するべきよ」
「そうね。霊夢の言う通りだと思うわよ?」
「「っ!?」」
 突然霊夢たち以外の声がどこからともなく発せられる。三人は声に反応するかの様に臨戦体制をとっていた。
 しかしその声の持ち主は三人がよく知っている人物であった。
「ちょっと。私よ忘れちゃったの?」
「……紫?」
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