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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueU魔導騎士? その称号は私のではなくbyオーディン
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い。おやすみなさい。いずれまたお逢いしましょう」

さようならではなく、たとえ叶わない事だとしても再会を約束する。これは残酷な事かもしれない。でも振り返って応じてくれたイクスヴェリアが見せてくれたのは、偽りのない微笑み。そしてイクスヴェリアは去って行った。私もまた部屋を後にし、改めてクラウス達と合流するために廊下を歩きだす。

「オーディン先生!」

「(よく呼び止められるな)・・・オリヴィエ王女殿下。それにリサと・・・」

振り向いた先、オリヴィエとリサ、エレス・カローラ、セリカ・グラシア、アンジェリカ・ド・グレーテル・ヴィルシュテッターの5人が居た。

「オーディン先生。その、ガーデンベルグ・ブリュンヒルデ・エグリゴリという方から言伝を預かりました」

「え?・・・・・・なっ、あの子と会ったのですか!?」

最初何を言われたのか解らずに呆けてしまったが、理解できると同時にオリヴィエに駆け寄って両肩を掴み、「どこで会ったのですか!?」強く揺さぶった。

「っ、痛い、です・・・オーディン・・先生・・・」

「教えてくださいオリヴィエ王女殿下ッ!!」

「オーディンさん、落ち着いてください!」

「いくら何でもそれ以上の無礼は許しません・・・!」

「ぅぐ・・・!」

私とオリヴィエの間に無理やり割って入ってきたエレスに頬を殴られ後退させられた。痛みで我に返る。オリヴィエを護るかのように私の前に立ち塞がるエレスとセリカとアンジェリカ。リサはオリヴィエの肩を支えて、僅かな非難の目を向けて来ていた。

「・・・申し訳ありませんでした。先ほどの無礼、どうかお許しを・・・」

確かに無礼が過ぎたため、その場で土下座する。彼女たちが息を呑むのが判った。すぐに「お止め下さい!」とオリヴィエが私を立ち上らせようと腕を引っ張る。土下座と、オリヴィエの心遣いによって、私が働いた無礼は不問となった。そして改めてガーデンベルグからの言伝を承った。要約すると、

「必ず私を殺しに行くから、それまで待っていろ・・・か」

「いけ好かない奴だったわね」

「オリヴィエ様に向かってなんとも無礼極まりない人でした」

「見た目では好青年でしたけど」

「オーディンさんのご家族を殺害した者となれば、敵一択です」

それからオリヴィエやリサは“堕天使エグリゴリ”との戦いに力を貸すと言ってくれたが、丁重に断った。相手はテウタやヨハンなどより圧倒的に格上の実力――と言うより火力が違いすぎる。それに、対“エグリゴリ”戦は空戦能力が必須となる。2人は空を自由に飛び回れない。“エグリゴリ”が陸戦に付き合うわけもなく、空から狙い撃ちにされて終わりだ。
元より誰も堕天使戦争に巻き込むつもりはない。“エグリゴリ”とは私独りで戦
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