第3部
サマンオサ
死を操るもの
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。カザーブにいたあの頃に戻れた気がして、すごく楽しかった」
「ああ。それなら私も同じだよ。まさかルークと一緒に冒険ができるなんて思いもしなかったけど。それにルークってば、しばらく見ない間にずいぶん強くなったしね」
「そう言うミオだって、ゾンビマスターの杖を折ったときの蹴り、すごく綺麗に決まってたよ」
「そ、そう!? なんか同業者に褒められると嬉しいな」
普段あまり褒められ慣れてないからか、口許が緩みっぱなしなのが自分でもわかる。すると、突然ルークが私の頭に手を置いた。
「でもね、ミオ。君は無茶をしすぎだ。僕がいない間、腐った死体の連中から攻撃を何度も食らっただろ? それに昨日からずっと寝てないじゃないか。目的のものは見つかったし、あとは町に戻るだけだ。だからそれまで、ゆっくり休んだ方がいい」
「ルーク?」
「ラリホー」
ルークの口から、予想だにしない単語が出てきたと同時に、私の意識は一瞬にして暗転した。
そして、昔似たようなことをルークにされたあの頃の記憶を、ゆっくりと思い返していた。
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