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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
黄昏の海
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すぐさま『銀の鐘』による一斉射撃で広域殲滅攻撃を開始する。

 降り注ぐエネルギー弾をセシリアさんは高機動で回避、機動性で劣るラウラさんの前には防御特化パッケージ『ガーデン・カーテン』を装備したシャルロットさんが立ちはだかる。

 合計4枚の物理シールドとエネルギーシールドが前面に装備された完全防御型のパッケージで、福音の攻撃でさえも受け止めて見せました。

『予想より……重いね!』

 とはいえ、その砲撃の密度が高く、シャルロットさんが顔を顰める。

 シャルロットさんはそのシールドで防いでいる間も得意の高速切り替えでショットガンをアサルトカノンに切り替えて隙を見ては福音を狙い撃ち、そうしている間にラウラさんは再度後方へ退避、砲撃の用意に入ります。

 近距離での圧倒的防御力を持つシャルロットさんを軸に、中距離から高速機動によるセシリアさんの狙撃、遠距離からラウラさんの強力な火力での支援砲撃。
 流石に福音も押され始めたようでジリジリと後退を始めました。

 さすが欧州の精鋭ISと代表候補生です。この3人で組むのは初めてのはずですけど3人ともそれぞれの機体の性能を把握して自分の役割を遂行しています。

 不利と悟ったのか、福音がシャルロットさんたちに背を向けました。

『逃げる気だ!』

 それを悟ったシャルロットさんが背後から迫ります。
 しかし福音が再び『銀の鐘』で一斉射撃、それは攻撃ではなく逃げるためのものだったらしく、近距離でそのほとんどが爆発する。
 流石にシャルロットさんも追うことが出来ず、足止めされたことで福音が背中のブースターを吹かし、最高速度で離脱するために一気に加速し始める。

『させるかぁ!』

 その福音の進路上の海面が、爆ぜる。
 現れたのは『紅椿』とそれに乗った『甲龍』。『甲龍』の装備しているのは『龍咆』の機能増幅パッケージ『崩山』。いつもの衝撃砲に加えて更に増設された衝撃砲が2門、合計4門を装備しています。

『離脱する前に落とす!』

『当然!』

 『甲龍』を纏った鈴さんが箒さんの肩を蹴って一気に加速し『崩山』を福音の進行方向に射撃、同時に箒さんも『雨月』で進路を塞ぐように攻撃する。
 『崩山』が放っているのはいつもの不可視の弾丸ではなくエネルギーを拡散させた熱殻拡散衝撃砲からの攻撃は視認できる赤い炎を纏った炎弾。そして更に福音に勝るとも劣らない威力と弾幕を形成していく。
 そして『紅椿』の『雨月』から放たれたエネルギー刃が『崩山』の炎弾と共に福音に直撃して爆発した。

『どうよ!』

『鈴さん、まだですわ!』

『次が来るぞ!』

 あの威力を受けてもなお健在な福音に向けてセシリアさんとラウラさんが再び遠距離からの射撃を行う。
 …
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