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ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第五幕その一

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                第五幕  薔薇の騎士
 王子は先生の研究室に来て次の論文のことを聞いてしみじみとしたお顔になって先生に言いました。
「流石先生だね」
「流石なんだ」
「うん、あらゆる学問が好きで」
 そうであってというのです。
「芸術の論文も書けるからね」
「歌劇のだね」
「学問は何でも好きだね」
「文系も理系も出ね」 
 先生は王子と一緒にお茶を飲みつつ応えました、いつも通り動物の皆も一緒で飲んでいるのは今は中国のプーアール茶です。
「好きでね」
「芸術もだね」
「うん、ただね」
 ここでこうも言った先生でした。
「僕の学問は源流があるよ」
「そうだよね」
「本職はお医者さんでね」
「医学を学んでね」
「医学博士になって」 
 そうしてというのです。
「最初の博士号はね」
「医学博士だったね」
「それから色々な学問の博士号を取ったよ」
「そうだったね」
「論文を書いてね」
 そうしてというのです。
「そうなったよ、けれど源流はね」
「医学じゃないね」
「神学だよ」
 この学問だというのです。
「僕の学問の源流はね」
「そうだね」
「欧州の学問の源流は」
 それは何かといいますと。
「何と言ってもね」
「神学だからね」
「まず神学があって」
 この学問がというのです。
「そこからだよ」
「哲学、法学、文学とね」
「なっていってね、本当にね」
「まず神学だね」
「だから僕もね」
 先生もというのです。
「まずはね」
「神学を学んだね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「神学からね」
「色々な学問を学んでいるね」
「語学もね」
 こちらもというのです。
「まずはラテン語を学ばせてもらったけれど」
「ラテン語って教会で使われてるからね」
「ローマ帝国で使われていてね」
「欧州の言語の源流だよね」
「だからラテン語を覚えたら」
 そうしたらというのです。
「かなりね」
「欧州の言語は強くなるね」
「そうだよ、ヒンズー語もね」
「インドは元々アーリア民族でね」
「ドイツと近いからね」
 そうであってというのです。
「語学もね」
「そうした感じで学べるね」
「それに僕はインドに行ったこともあって」
「インドはイギリスの植民地だったしね」
「そのことで縁もあって」
「インドの言語には慣れているね」
「そうだよ、そして中国語は文法が同じだから」
 この国の言語はというのです。
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