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ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第四幕その十一
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「マリー=アントワネットさんだったんだ」
「ルイ十六世と結婚したね」
「あの人マリア=テレジアさんの娘さんだったから」
「フランス王家に嫁いで」
「両家の結びつきとなったわね」
「ハプスブルク家は婚姻政策の家だからね」
 先生はこのことも指摘しました。
「それでだよ」
「色々なお家と結婚して」
「勢力を拡大したしね」
「それであそこまでになったし」
「フランス王家ともだね」
「婚姻政策を結んでね」
 そうしてというのです。
「同盟国になったんだよ」
「そうだね」
「長年対立してきたけれど」
「そうなったね」
「その結婚から」
「まあこの政策はね」
 先生は残念そうに言いました、そうしたお顔になって。
「革命が起こってね」
「そうそう、フランス革命」
「あの革命が起こってね」
「それで潰れたね」
「折角の婚姻政策も」
「そうなったよ、ただその革命でも」
 フランス革命でもというのです。
「薔薇が出るんだよね」
「ベルサイユの薔薇」
「日本の名作漫画だね」
「あの作品は不滅の名作だよ」
「読んでいても面白いわ」
「池田理代子さんの代表作でね」
 そうであってというのです。
「舞台にもなっている」
「まさに珠玉の名作だよ」
「オスカルさんが白薔薇でね」
「マリー=アントワネットさんが赤薔薇」
「そう言っていいわね」
「主題歌でもね」
 アニメのお話もします。
「歌われているね」
「薔薇がね」
「あの曲もいいんだよね」
「まさに名曲」
「アニメを侮るなかれってわかるよ」
「漫画だってね」
「漫画やアニメを馬鹿にするなら」
 それならというのです。
「その分損をするよ」
「全くだね」
「その文化を否定するんだから」
「アニメや漫画をね」
「そうするから」
 だからだというのです。
「本当にね」
「馬鹿に出来ないね」
「決して」
「本当にそこはちゃんと認める」
「そして受け入れることだね」
「ベルサイユの薔薇は名作だから」
 この漫画作品はというのです。
「もう芸術と言ってもだよ」
「いいよね」
「描写は細やかで」
「キャラクターは魅力的で」
「ストーリーも時代考証もしっかりしていて」
「素晴らしい作品よね」
「だからね」
 そうした作品だからだというのです。
「決してだよ」
「馬鹿に出来ないね」
「むしろ凄い作品よ」
「漫画界に残る名作だね」
「漫画という文化の」
「全巻読んだけれど」
 先生はそうしました。
「感動したよ、そしてアニメもね」
「傑作だよね」
「一度観たら忘れられない」
「素敵な作品よ」
「アニメの方も」
「舞台もね、そしてアニメの主題歌が」
 これがというのです。
「またいいんだよ」
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