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ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第四幕その七
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「言ってるけれど」
「ああ、巨人ファンなんだ」
「昨日カープ相手に十対一で負けた」
「三試合ぶりに得点して五試合ぶりに二桁得点差負け免れた」
「二十一年連続最下位のチームね」
「あのチームのファンなんだ」
「そうみたいだね、この人日本の皇室と自衛隊と企業も嫌いで」
 その人についてさらにお話します。
「北朝鮮を好きなんだ」
「そうした人なんだ」
「じゃあ別に気にしなくてもいいね」
「どういった人かわかったし」
「これまた極端な人だね」
「日本にたまにいる」
 先生はその人についてこうも言いました。
「そうした人だね」
「うん、本当にたまにいるよね」
「日本の軍国主義反対とか言って」
「徴兵制度が復活するとか言って」
「戦争する国になるとか」
「軍靴の響きとか言う人達だね」
「そして戦前の日本も攻撃するけれど」
 批判ではなくです。
「北朝鮮は支持して擁護するからね」
「どう見てもあの国の方が問題だよ」
 トートーはきっぱりと言いました。
「戦争好きだしね、どう見ても」
「あの国徴兵制だよ」
 このことはホワイティが指摘しました。
「それも国民皆兵で」
「戦前の日本より遥かに凄いからね」
「あの国の軍隊はね」
 チープサイドの家族も知っていることです。
「国民の人達餓えさせて軍隊にお金使って」
「とんでもないことになっているよ」
「軍国主義どころじゃないよ」 
 ジップも言います。
「先軍政治だよ」
「ミサイルはやたら撃つし」
「その巨人の選手のシーズン辺りのホームラン数より多いよ」
 オシツオサレツは二つの頭でお話します。
「あの国のミサイル撃つ数なんて」
「本当にしょっちゅうだしね」
「戦前の日本も今の日本も問題あるだろうけれど」
 チーチーは首を傾げさせて言いました。
「北朝鮮は問題しかないよ」
「あの国がいいならね」
 老馬はそれならと言いました。
「日本は天国よりもいいところだよ」
「いつも変な行進して」 
 ダブダブはやたらテレビで出て来るそれのお話をしました。
「物騒なこと言ってるし」
「テロもやってるわよ」
 ガブガブはこの事実を指摘しました。
「やりたい放題じゃない」
「阪神や皇室や自衛隊よりも遥かに全体主義よ」
 ポリネシアは断言しました。
「どう見てもね」
「普通はそう思うね、こうした人がね」 
 先生は皆に答えて言いました。
「平日のお昼からデモしたり沖縄の基地の前にいるんだよ」
「どうして生計立ててるのかな」
「よくわからない人達ね」
「ブルジョワがどうとか言う以前に」
「この人達のことがわからないよ」
「だから僕もこの人についてはね」
 どうかといいますと。
「お話すること、聞くことはないかなってね」
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