第一章
[2]次話
だからなんなの
この時私はイライラしていた、そしてうんざりしていた。何と帰りの電車が突然の事故で停車してしまったのだ。
人身事故でないというのでそれはよかったと思った、流石にそうした事故は起こって欲しくないからだ。何でも線路に異常があったとのことで確認と修復をしているのでその間待つということだ。
それで電車の中で待つしかなくなった、それでだ。
立ってそのまま待っていた、けれど座っているより立っている方が辛いししかも疲れる。だからイライラしていてうんざりとしていた。
周りがあれこれ言う声も耳に障ってきていた、それでだった。
だからなんなの、それで?それがどうしたのよ、よかったわね、心の中で言い捨てる様になっていた、それで余計に不機嫌になってきていた。
それでだ、何とかならないかと思っていたがここでだった。
読みかけの本が鞄の中にあることを思い出してそれを読んで気晴らしをして時間を潰すことにした、そうするとだった。
確かにそれだけ気が晴れた、そのうち読書に没頭しだしていて気付いたら電車がまた動きだした。それでだった。
私は自宅のマンションに帰ることが出来た、そして帰ると先に帰っていたルームメイトに電車のことを話した。すると大学時代から仲がよくてこの部屋に一緒に住んでいる。働いている会社は違うけれどお互いの勤務先が近いこともあってそれで今も一緒に暮らしている。
荷物を置きながら電車が停まったことを話す私にだ、友人はこう言った。
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ