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スーパーヒーロー戦記
第12話 見えない侵略者
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した甲児がモニターに映るクール星人に向かい声を発する。

【ふん、野蛮な猿め、次は東京を攻撃してやる。貴様等は其処で指を咥えて見ているが良い】

そう言って再び映像が消え去った。

「畜生! 何か手はないのかよ!」

悔しそうにフルハシが机に手を叩き付けた。
悔しいのは皆同じだ。
このままでは大都市東京が火の海と化してします。
しかし、姿が見えない上に人質が取られてる以上下手な行動は起こせないのだ。
何か打開策が欲しかった。

「ダンさん。何か手はありませんか?」
「一つだけ手がある。奴等の円盤は保護色を使って身を隠しているんだ」
「成る程、カメレオンと同じ擬態の能力を用いていると言うのか」

本郷は納得する。

「其処で、奴等の円盤に特殊噴霧装置を吹きかけてやれば、その擬態を解く事が可能です」
「成る程、だがそれの完成にどれ位時間が掛かる?」
「科学班の協力があればすぐに出来ます」
「よし、早速とりかかろう」

特殊噴霧装置の完成にはダンの言った通りそれ程時間は掛からなかった。
ウルトラ警備隊の科学班が総力を挙げて作り上げた特殊噴霧装置をウルトラホーク1号に搭載し、クール星人の乗る円盤に向かい発進した。
その横をハヤタの操るビートルと甲児の操るホバーパイルダーが飛行する。

「よし、噴霧装置を発射せよ! その後に、円盤の推進装置を攻撃する」

キリヤマ隊長の命を受けた直後、ホーク1号に搭載されていた特殊噴霧装置が放たれる。
赤い特殊塗料が上空に散布され、その中から赤い色のついた円盤が姿を現した。

「やりぃ! これなら攻撃出来るぜ!」
「甲児君、分かってると思うがコクピットを狙ったら駄目だからね」
「分かってますよ」

ハヤタに言われて頷く甲児。
ホークとビートル、そしてパイルダーの三体により一斉攻撃を受けた円盤が推進系を攻撃され航行不能状態となり不時着してしまった。
それを近くの山岳地帯で待機していた仮面ライダーとなのはが見ていた。

「よし、行くぞ!」
「はい!」

なのはは頷きサイクロンの後ろに跨る。
なのはを後ろに乗せた状態でサイクロンが山岳地帯を駆け抜ける。
目指すは不時着した円盤である。
作戦内容としては上空に居る彼等が不時着させて、それを仮面ライダーとなのはの二人が円盤内に侵入して人質を救出すると言う作戦である。

【おのれぃ、地球人共めぃ!】

円盤の中から巨大化したクール星人が現れた。
そして上空を飛び回るホーク等に攻撃を仕掛けてきたのだ。
思ったとおりだ。
自意識過剰気味なクール星人の事だ。
此処までされてプライドをズタズタにされたのだ。
黙っていられる筈がない。
必ず打って出るだろう。
そう思われていたのだ。
そして
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