第12話 見えない侵略者
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乗せたポインターが帰ってきた。
ソガとフルハシは直ちに医務室へと連れて行かれ、甲児となのははダンと一緒に作戦室へと移動していった。
***
「すると、敵は人間標本を作る為に次々と人を誘拐していったと言うのか?」
「あの青年からの表現だとそう断言出来ます。そして、異星人は本格的な侵略活動を開始したと予想されます」
ダンの公言を聞いたキリヤマは直ちに参謀達に報告をした。
それを聞いた参謀達は頭を抱えた。
あれだけの驚異的な科学力を持った異星人が本格的な侵略活動を起こしたと言うのだ。
果たして人類の力でその異星人に対抗出来るのだろうか?
そう思っていた時、アマギが参謀室へと入ってきた。
「隊長、すぐに作戦室に来て下さい!」
「どうした?」
アマギに導かれるままにキリヤマと参謀達は作戦室に入った。
其処にはモニター一面に浮かぶ謎の異星人の姿が映っていた。
【地球防衛軍に告ぐ。今すぐ武装解除して我等クール星人に前面降伏せよ】
「クール星人だと?」
「この一連の事件は貴様の仕業なのか?」
【その通りだ。我等の科学力をご覧になっただろう。大人しく降伏した方が身の為だぞ】
不適な笑みを浮かべながらクール星人が言う。
その笑みは何処か不気味ささえ感じられた。
「ふざけるな! 地球には我等だけじゃない。他にも多くの仲間が各所に居るんだ!」
【ふん、地球人など、我々から見れば昆虫同然だ!】
「けっ、何言ってやがる! てめぇが一番昆虫みてぇじゃねぇか!」
甲児が叫ぶ。
確かに見てくれは昆虫にも見える。
だが、間違ってもこんな昆虫は欲しくない。
そうなのはは思えた。
「捕らえた人達はどうしたんだ?」
【安心しろ。殺してはいない。見るが良い】
映像が変わる。
其処にはクール星人が攫った人達が無重力のエリアでもがいている光景が映っていた。
そして、その中には先ほど敵に捕まったユーノの姿もあった。
「ユーノ君!」
「てめぇ、人質なんざ汚ぇぞ!」
【何度でもほざくが良い。こいつらの命は貴様等の返事一つでどうにもなるのだぞ】
明らかな脅迫であった。
降伏に応じなければ人質は殺す。
そう言っているのだ。
苦渋の選択であった。
しかし、其処で弱みを見せれば敵は付け上がる事になる。
決して弱気になっては駄目だ。
「断る! 我々は断固貴様には屈しない!」
【フン、後悔するぞ】
その言葉を最後に映像はプツリと消えてしまった。
その直後、京浜工業地帯が見えない襲撃に会い壊滅状態に陥ったとの報せがとどいた。
【フフフ、いかがかな諸君】
「クール星人!」
「汚ぇぞこの野郎! 正々堂々勝負しやがれ!」
怒りを露に
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